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タイ、年末までに日本と自由貿易協定、コメ開放要求は取り下げ

農業情報研究所(WAPIC)

03.4.14

 14日付バンコク・ポスト紙によると、タイ外務省国際経済局高官が日本とタイは今年末に自由貿易協定(FTA)を締結すると予想している(Thai-Japan pact likely by year-end,Bangkok Post,4.14)。

 両国首相は、6月にタイで計画されているサミット会合でFTA設立を共同で宣言すると予想される。両国は、このFTAがWTOの下での協定よりも一層意味深く、得られる利益も平等になると合意したという。

 タイは日本に農水産物輸入の増加を、日本はタイに投資環境改善を求めた。タイは、タピオカ、砂糖、鶏肉の関税廃止を求めたが、日本が政治的に難しい問題を抱える厳しく保護されたコメ市場開放の要求は棄てると決めた。

 日本は、またチェンマイへの直接フライト、電気通信産業自由化(日本企業が政府調達契約に応札できるようにする)なども求めた。