環太平洋経済協定の損得は 政府試算乱れ打ち
経産省「不参加損失10兆円」 農水省「参加損失7兆円」
ということだそうである(日本経済新聞10月27日:http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E0E5E2E2938DE0E5E3E2E0E2E3E29F9FE2E2E2E2)
しかし、こんな試算、当たるも八卦当たらぬも八卦の類のことだ。気にすることはない。シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、メッキコ、チリ、2002年のシンガポールと
の協定を皮切りに、2005年から2008年にかけて次々発効したFTAの交渉に際しては、常にこんな試算が行われてきた。しかし、発効後に
どんな効果あったか、なかったか、検証された例はない。これら国との貿易が世界全体との貿易に占めるシェアと、これらの国との貿易収支の発効前後における変化を示した次の図を見てどう判断するか。これらのFTAの目立った効果は貿易黒字の縮小だけのように見えないこともない。とすると
、輸入増加が失業の増加につながった可能性 もある。