農業情報研究所
害虫を殺すGM作物は害虫の生長を速める?、新研究
農業情報研究所(WAPIC)
03.3.31
イギリスの「インディペンデント」紙の報道によると、新たな研究が害虫を殺すための遺伝子組み換え(GM)作物が、実際には害虫の生長を助けるらしいことを明らかにした。この研究は、「ロンドンのインペリアル・カレッジとベネズエラ・カラカスのサイモン・ロドリゲス大学の科学者による」新たな研究としか伝えられておらず、今のところSouceが確認できていないので、どこまで信頼できる情報なのか確かめる必要があるが、重大な内容なので一報する。
今までの研究でも、これら作物が害虫の毒物への抵抗性を発達させることが問題にされてきたが、新研究、今までまったく予期されなかったこれら作物の悪影響を発見したことになる。研究者は、抵抗性のコナガ幼虫ー米国南部や熱帯地域でますます厄介になっている害虫ーに普通のキャベツの葉とBt毒で処理されたキャベツの葉を食べさせたところ、処理された葉を食べた幼虫がはるかに速くー56%高い生長率ー生長した。
幼虫はBt毒を「消化し、利用することができ」、それを「追加食糧」として利用している可能性があるという。また、毒の存在が、幼虫にとっての「植物栄養バランスを修正した可能性がある」という。
Insects thrive on GM 'pest-killing' crops,Independent,3.30