カルフール、ブラジルのGM大豆承認にもかかわらず、非GM大豆輸入を継続

農業情報研究所(WAPIC)

03.9.29

 カルフールは、ブラジルのGM大豆承認の決定にもかかわらず、非GM大豆の供給を維持すると発表した。カルフールとその主要輸入業者・Soules-Caf が、ブラジルに築いてきた非GM大豆専用の畑・工場・倉庫を利用してブラジルからの調達を続けるが、汚染リスクがより少ないより北部の地方に生産地域を移すことになるかもしれないという。

 カルフールは、ブラジルが1999年にGM作物を禁止して以来、専用の畑・粉砕工場・サイロ・ブラジルの港の倉庫を築き、種子からフランスの港までの6段階で混入検査を行なって、同社に納入される豚・鶏肉・卵の生産者にGMなしの飼料を供給してきた。汚染限界は0.5%とされ、これは新たなEU基準も満たす。フランスは490万トンの大豆を輸入するが、うち25万トンが非GM品で、そのうち18万トンをカルフールが輸入している。他の飼料製造業者もこの非GM大豆を使用している。

 カルフールによれば、世界相場よりも7%高い調達価格になるが、この追加分は消費者にはほとんど転嫁されず、卵・鶏肉・豚肉の消費者価格は1-2%高くなるだけとなっている。

 La France continuera d' importer avec précation du soja no OGM du Brésil,AFP,9.28

農業情報研究所(WAPIC)

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