南ア市民グループ、GM小麦輸入許可を求めるモンサントを提訴

農業情報研究所

04.5.19

 南ア・ビジネス・デイ紙の報道によると、市民グループ・バイオウォッチと南ア教会カウンシルが遺伝子組み換え(GM)小麦の輸入許可を求めて政府に接近するモンサント・グループと争っている。バイオウォッチは17日、問題は24日にプレトリア高裁で審理されると発表した(Modified Food Fight Heads to High Court,Business Day (Johannesburg),5.18)。

 バイオウォッチは、南アのGM作物栽培場所と、南アで栽培され・食べられるGM作物の環境と人間の健康へのリスクについて国民に知らせるように求め、農業省とモンサントを訴えた。それは、この法的挑戦は人権をめぐるものだと言う。

 農業省控訴委員会は今週初め、シンジェンタ社のGMトウモロコシの一品種の許可と収穫を停止するように要求するバイオウォッチの要求について審理した。バイオウォッチは、環境影響評価と実験申請が行なわれていなかったと主張している。委員会の決定はペンディングになっている。

 なお、バイオウォッチは、ガウテング、北西、西ケープ、ムプマランガの各州でも抗議を計画しているという。

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