ブラジル、遺伝子組み換え(GM)大豆、410万トンを収穫

農業情報研究所

04.6.29

 ブラジル農業省が26日、ブラジル農業者は03/04年、410万トンのGM大豆を収穫したと発表した(GM soy harvest was 4.1 tons in 2003/2004,Portal da Cidadania,6.28)。大豆全体の収穫は5,018万トンで、GM大豆が8.2%を占める。価額では、米ドルに換算して8億6,700万ドルになる。

 GM大豆の最大の生産地はウルグアイとアルゼンチンに接する最南端のリオ・グランデ・ド・スール州で、GM大豆総生産の88%を占める。大豆栽培面積の13.2%、278万haがGM大豆栽培に当てられたと推計されている。

 ルーラ・ダ・シルヴァ大統領は03年3月、リオ・グランデ・ド・スール州で生産されたGM大豆の販売を許可した。これは、モンサントの特許料付き種子(除草剤耐性のラウンドアップ・レディーGM大豆)の購入のための巨額の失費を回避するために、アルゼンチンから密輸した種子を使って生産されたものだった。同年9月には、04年のGM大豆栽培と販売を改めて許可した。ブラジルは現在、GMOに関する最終的な法律を策定中である。

 参考:ブラジルGMO問題既報情報