ブラジル規制機関、GMワタ栽培を承認

農業情報研究所(WAPIC)

05.3.24

 遺伝子組み換え(GM)作物栽培を最終的に合法化(注)したばかりのブラジルの規制機関が、早速、モンサント社の殺虫GMワタ・Bollgardを承認した(Brazilian regulatory body approves Monsanto's insect-protected Bollgard cotton,Soyatech.com,3.21。ただ、その販売は、農業省がBollgardの形質をもつワタ種子の様々な品種を登録するまで開始できず、会社はその申請はしなければならないという。 この手続が完了すれば、ブラジルは大豆以外のGM作物を初めて栽培することになる。他の地域がGM作物の商業栽培をためらうなか、アルゼンチンとブラジルの影響力の強い最近のラテン・アメリカは、GMブームの様相を呈してきたが、これによりGM作物導入に一層拍車がかかるかもしれない。 ラテン・アメリカでGM作物の商業栽培が行われているのは、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、メキシコ、コロンビア、ホンジュラスの7ヵ国だが、GMワタを栽培しているのはアルゼンチン、メキシコ、コロンビアの3ヵ国だけだった。

 (注)ブラジル議会、ES細胞研究とGM作物栽培に関するバイオセキュリティー法案を最終採択,05.3.4