ニュージーランド 中国からの輸入ビーフンに未承認殺虫性GM米が混入

農業情報研究所(WAPIC)

08.7.30

  ニュージーランド食品安全機関(NZFSA)が7月30日、中国からの輸入ビーフンに未承認の殺虫性GM(遺伝子組み換え)米のBt63が検出されたと発表した。輸入業者は自主的に回収し、今後の輸入品が国の基準に合致するように保証すると約束したという。

 Unauthorised GM rice product found and withdrawn,NZFSA,7.30
 http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-releases/2008/bt63-rice-080730.htm

 NZFSAは今年3月、欧州委員会と英国食品基準庁によるBt63混入中国米製品輸入防止措置の発表(EU 中国米製品へのGM米混入止まず 混入製品の輸入を防ぐ緊急措置,08.2.15)を受けて検査を始めた。

 ニュージーランドはヨーロッパと同類の中国米製品を毎年大量に輸入しており、かつBt63はオーストラリア・ニュージーランド食品基準で承認されていないことから、ニュージーランドで利用可能な多種の製品を検査した。

 ヨーロッパの対応を引き起こしたタイプの製品から40のサンプルを採取、その中の一つである輸入ビーフンにBt63の混入を発見した。他の10のサンプルにも検出限界以下のGM製品の痕跡が見つかり、その出所を明らかにする調査が行われているという。

 なお、NZFSAは、ニュージーランドで検出されたレベルのBt63米を食べることが公衆の健康リスクを生むことはありそうもないと断っている。