農水省 一部米国産小麦の輸入を停止 米国でのGM小麦自生事件を受け 米農務省報道官が発表

農業情報研究所農業バイテクニュース: 2016年8月2日

  米国ワシントン州の不作付農地でモンサン社の未承認GM小麦が発見され、韓国政府は早速、米国からの食料用小麦の輸入停止(通関手続き停止)措置を取ったが、日本政府は未だそうした措置は取っていない(ようだ)と伝えた(米国ワシントン州の農地に未承認GM小麦 販売された証拠はないが韓国政府は米国小麦輸入を一時停止)。しかし、ロイター通信によると、米国農務省(USDA)の報道官が8月1日、日本と韓国が米国小麦の一定の輸入を停止する措置を取ると発表したそうである(いまのところ、日本農水省やUSDAからの公式発表はないようだが)。

 Japan, South Korea block certain U.S. wheat varieties over GMO concerns: USDA,Reuters,16.8.2

 USDA報道官は、日本の農水省は入港する船荷の検査がスタートするまで、食料用途の米国産ウエスタン・ホワイト小麦と、飼料用途のウエスタン・ホワイト小麦の米国西海岸からの輸入(メキシコ湾岸からの輸入は除く)を全面停止するだろうと語った。また、以前に買い入れた米国小麦の流通は、検査が確立するまで差し止めたということだ。

 USDAは、モンサントにより送られた小麦のサンプルを含む検査器材が数日中に日韓両国に着くから、輸入停止はすぐ解除されると期待しているそうである。

 それにしても、日本農水省はどうしてこれを公表しないのだろうか。TPPが怖い?