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原発は当てにできない電力供給源―原子力資料情報室
【原子力資料情報室声明】 原発は当てにできない電力供給源 もとめられる早急な原発廃炉 NPO法人原子力資料情報室 22.6.7
6月7日、政府の「電力需給に関する検討会合」は、今年の夏冬、電力ひっ迫が懸念されるとして、原子力発電の最大限の活用を含む総合対策を決定した。しかし、特に原子力発電について、この対策は有意義なものとは言えない。
原子力発電は定期点検の実施時期も含めて、複数年の運転計画を立てており、トラブルなどがない限り、これを前提にして運転している。原子力事業者は利益を最大化するために、運転計画も可能な限り効率的になるように策定している。つまり、いまさら、「最大限の活用」と言ってみたところで、ほとんど意味はない。
各原子力事業者が原子力規制委員会に提出した月次の運転計画から、原発の発電電力量とそのシェアを推計した(表1