ブラジルの農業生産、天候不順と害虫異常発生で大打撃
04.6.8
ブラジル農業・畜産連盟経済局が今月4日、国の主要作物を破壊した気候変動の影響と害虫の異常発生により、主要部門の04年の生産成長は3.15%にとどまる見通しと発表した。昨年の成長は6..5%だった。詳細は不明だが、地球温暖化は干ばつや洪水などの自然災害を頻発させ、作物病害虫も増加させるだろうという予想がある。こうした地球環境の変化の影響で、環境や小農民を犠牲に急拡大を続けてきた輸出農業の生産力成長に翳りが見え始めたのではないかと注目される。
畜産部門は、過去7年にわたりブラジルを主要輸出国としてきたのと同じほどの成長となるという。しかし、農業部門は主要南部諸州の干ばつと大豆の大きな部分を破壊した害虫の異常発生で大打撃を受けた。2004年の大豆収穫は、当初予想の5,750万dに比べ大幅に減少、5,150万dと予想される。コーンも4,200万dで、当初予想より500万d少ない。
農業・畜産部門全体の成長率は3.15%、純所得は03年より約50億j増えて、およそ1,700億ドルとなるという。
ニュース・ソース
Brazil cuts productivity
estimates for soy, corn,Soyatech.com(via NewsEdge Corporation,Source:Financial
Times Information Limited.),04.6.6.
農業情報研究所(WAPIC)