ユニリーバ インドネシア企業からのパームオイル調達停止第二弾 森林破壊の疑い

農業情報研究所(WAPIC)

10.2.25

 森林破壊の疑いを理由にインドネシア最大のパームオイル企業・PT SMART社からのパームオイル調達を停止すると昨年12月に発表したユニリーバが(ユニリーバ 森林・泥炭地破壊でインドネシア最大のパームオイル企業からの原料調達を停止,09,12.15)、今度はドゥタ・パルマ社からのパームオイル調達もやめると決定した。インドネシア・パームオイル・ボード幹部が24日に明らかにしたもので、同社が違法に森林を伐採してプランテーションを造成しているのを発見したと伝えるBBCの22日の報道を受けたものという。

 Unilever stops buying palm oil from Indonesian planter,Reuters,2.24
 http://www.reuters.com/article/idUSTRE61N1LE20100224
 Orangutan survival and the shopping trolley,BBC News,2.22
 http://news.bbc.co.uk/panorama/hi/front_page/newsid_8523000/8523999.stm

 ユニリーバも、ドゥタ・パルマ社も、熱帯雨林や泥炭湿地を破壊して造られたプランテーションからのパームオイルは持続可能なパームオイルとして認証しないなどの基準を作り、これを守ることを約束する「持続可能なパームオイルに関するラウンドテーブル」(RSPO)のメンバーである。マレーシアの一RSPO職員(匿名)は、「これは両グループの間に猜疑心を生み出す」が、「特にインドネシア政府がオイルパーム開発のための土地開発権を与えているときには、グリーンにとどまろうとすることの難しさを際立たせるものだ」と言う。

 関連情報
 インドネシア政府 熱帯林・泥炭地破壊オイルパーム・プランテーションも国際支援対象の「森林」,10.2.16