国内31例目の狂牛病確認　1999年生まれの北海道河東郡鹿追町の牛　

農業情報研究所（WAPIC）

06.12.8

  厚生労働省が8日、国内31例目の狂牛病（BSE）感染が確認されたと発表した。新たな感染牛は北海道河東郡鹿追町で飼育されていた84ヵ月齢（1999年11月生まれ）のホルスタイイン・雌という。

　牛海綿状脳症（ＢＳＥ）確定診断の結果について（12.8）
　http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/h1208-3.html

　これで1999年生まれの感染確認牛は４頭目となった。河東郡鹿追町で生まれたか、育った感染牛としては、14例目（生まれ・育ちとも鹿追町）、20例目（同）に続く3例目となる。前の2例はいずれも2000年生まれだから、1999年生まれの牛の感染と2000年生まれの牛（10頭）の感染の関連性が強まったと言えよう。同一の感染源が予想される。

　なお、30例目の感染牛が生後1年の間に給与された飼料で動物性原料のものは、またも科学飼料研究所（株）高崎工場が製造・輸入元の代用乳・ミルフードAスーパーだけだった。

　農林水産省：ＢＳＥ患畜（３０例目）に関する情報（ＢＳＥ３０例目の疫学調査第１報）,06.12.1
　http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061201press_6.html

　代用乳が感染源ではないかという疑いはますます濃くなるばかりだ（国内27頭目の狂牛病患畜の疫学調査結果発表　すべてに共通な動物性飼料原料は動物性油脂,06.6.6；国内29例目のBSE患畜にミルフードAスーパー　別に鶏豚飼料原料動物性油脂の成分規格違反も発覚,06.10.18）。　

BSE確認例一覧