座談会
後編
* * * * *
ラクス 「この路線を維持して、少女漫画のパロディなどいかがでしょう?」
トール 「はぁ?? 少女漫画ぁ?」
ラクス 「ほら、驚かれるじゃありませんか」
チャンドラ 「いや、そりゃこのメンツで少女漫画ってのは…」
ラクス 「今までお話をしていた『桜ホス』も少女漫画ですわ」
チャンドラ 「そりゃそうですけど、うーん…」
ラクス 「微妙ですわよね。その微妙を膨らませてギャグにするのは、海原さんの腕の見せ所次第ですから」
チャンドラ 「はあ。……………納得しちゃっていいのかな…」
マリュー 「だったら、王道中の王道、『キャンディ・キャンディ』で決まりじゃない?」
ミリアリア 「キャ……? …ねえ、知ってる?」
フレイ 「なんであたしに聞くのよ、知らないわよそんなの」
マリュー 「えっ(ちょっとガーン)」
クルーゼ 「失礼だが、メインキャラクターである彼らが元ネタを知らないのでは問題だろう。少々時代を考慮して提案されてはいかがかな」
マリュー 「……(ぐっ)」
ナタル 「それに、『キャンディ・キャンディ』は既にある大手サークルの同人誌で取り上げられたことが確認されています。少なくとも、
二番煎じであることは否めません」
マリュー 「わかったわよ、もう。わざわざダメ押ししないでくれない」
ナタル 「参考までに申し上げますと、ニールがディアッカでイライザがイザークというキャスティングだったようです」
頭上にハテナマークを浮かべるイザークとディアッカ
ディアッカ 「…悪ィ、何話してんのか全っ然わかんねぇんだけど」
ミリアリア 「なんであたしに言うのよ、あたしだって知らないって言ったでしょ」
イザーク 「大体、イライザってのは女の名前だろうが。なんでオレなんだ」
エリカ 「あら、でも面白いキャスティングじゃありませんこと?」
マリュー 「まあ、主任もそう思われます?」
エリカ 「そうなると…、キャンディがアスラン君、アニーがキラ君、パティがニコル君」
マリュー 「そうそう、そんな感じ! 特にキャンディがアスラン君なんて、元キャラとの対比で笑いも取れるわよね!」
エリカ 「問題はアルバートさんとテリィですわね」
マリュー 「それにアンソニーも大事よ」
ミリアリア 「(トールを肘で突つき、小声で)…ねえ、二人だけで盛り上がっちゃってるわよ。誰か止めなさいよ」
トール 「(小声)誰かって、オレが止めんの!?」
そこへ、さっ、とナタルが挙手
ナタル 「ここは、敢えて違和感からじっくり笑いを取るという発想で行くというのは」
フラガ 「違和感? 例えば?」
ナタル 「例えば、『海の闇、月の影』」
マリュー 「あら、それ確かサスペンスホラーじゃない」
ナタル 「しかし、条件はぴったり合います。双子の姉妹が、一人の男性を奪い合う」
サイ 「って、キラとカガリは双子ですけど、キラは」
ナタル 「(サイの言葉の先手を打って)web同人には女性化という強力な武器がある」
キラ以外全員「ああ、なるほど!」
キラ 「…僕、また女の子になるの…?」
ナタル 「キャスティングは、流風=キラ、流水=カガリ、克之=アスラン」
アズラエル 「随分ミスキャストですねェ。あのオーブのお姫様に、小早川流水のストレートなようで葛藤に満ちた複雑な心理を表現
できるんですか?」
カガリ 「なんだと!? 貴様っ、バカにするのか!?」
エリカ 「あら、でも彼のいうことももっともですわ」
すっと原作本をカガリに渡すエリカ。ひったくるようにしてその手から本を奪い、超速読で読むカガリ
カガリ 「………確かに、なんかちょっと違う気がする」
エリカ 「一見ただ自分の欲望だけで動いているように見えて、その裏には葛藤や苦しみがある役ですから。それに、いくら自分の望みの
ためとはいえ、躊躇なく人を利用したり殺したりって、カガリ様には無理なんじゃありません?」
マリュー 「それじゃ、アスラン君も女性化して流水、カガリさんを男性化して克之
っていうのはどう?」
微妙な沈黙。その間にアスランがカガリから本を受け取って読み始める
アスラン 「…そもそも話の内容以前に、なんでアスキラ前提サイトで俺が女性化されなきゃ
ならないんだ?」
ミゲル 「あー。それはあるよな」
アスラン 「…ん? ちょっと待て、そのキャスティングじゃカガ(♂)×キラ(♀)で、俺とキラは
殺し合……殺し合うどころか俺が一方的にキラを殺そうと
する側になるんじゃないか!! しかも俺とキラでカガリを奪い合う!? 駄目だ
駄目だ、却下!」
ぽいっと本を後ろへ投げ捨ててしまうアスラン
カガリ 「…お前も大概失礼なやつだよな…」
エリカ 「…ところで。それ、私の私物なんですけど?」
アスラン 「ああ、失礼。あとで拾ってお返しします」
ダコスタ 「………そういう問題じゃないと思うんだけどな…」
ナタル 「では、思いきり笑いに走るという意味で、『エース!』、『真コール!』等のスポ根ものは」
キラ 「スっ、スポ根………?」
クルーゼ 「ところで何故バレーボールが題材の作品ばかり挙げられたのかな」
フラガ 「って、知ってんのかよお前!?」
オルガ 「つーか、そりゃ確かに笑いは取れるだろうけどよぉ」
クロト 「お前らにチームワークなんてモンが存在すんのかよ? スポーツシーンで破綻したら、一発ギャグにしかなんねーぜ」
シャニ 「少なくともオレらにはないし」
クロト 「ケッ、あってたまるかってんだYO!」
ラスティ 「自慢できることかよ」
ニコル 「でも、本編三十話でのザラ隊のみんなのチームワークは素晴らしかったですよ」
サイ 「うーん…そうかな…。確かにそれまでとは違ったけど、チームワークっていう感じじゃ…」
トノムラ 「攻撃は強力だったけど、チームプレイで押してきた感じじゃなかったよな。てんでバラバラでさ」
チャンドラ 「ああ。バラバラで強かった」
ノイマン 「強かったよ、確かに。バラバラだったけど」
パル 「あわや艦も沈むかってところまで追い詰められたけど、バラバラだったよな」
トノムラ 「そうそう、超ピンチだった。バラバラだったけど」
イザーク 「おいそこ!!! いつまでもバラバラを強調するなッ!!」
ラクス 「それにわたくし、スポ根ものでしたら『あぶさん』のほうが好みですわ」
全員「え゛!?」
キサカ 「……渋い趣味をされていますな」
ラクス 「あら? そうですか?」
フラガ 「おいおい、少女漫画のセンで行くんじゃなかったのか?」
ミリアリア 「少女漫画の王道っていったら、やっぱり『美少女戦士セーラームーン』よね」
フレイ 「何言ってんの、『NANA』に決まってるじゃない」
カガリ 「いいや、『Wジュリエット』だ! お前らアスキラ前提っていうキャスティング考えて題材出せよな!」
キラ 「…ってことは、僕が女性化で、男勝りの女の子で…」
アスラン 「俺が女装して舞台役者を目指すってことか」
カガリ 「ぴったりじゃないか」
ディアッカ 「そういやさァ、キラって女性化でカンペキ女にされっけど、性別は男のまま女装ってネタ、アスランが多くねぇ?」
バキッ
ディアッカ 「いってぇっ! おい!! 今オマエ何で殴りやがった!?」
アスラン 「口は禍の元」
お菓子を隣の皿に移した大皿を机に戻すアスラン
ディアッカ 「げ……勘弁してくれよ」
アスラン 「それより、一度少女漫画っていうカテゴリーに拘るのをやめてみたらどうだ」
トール 「うーん」
ミリアリア 「笑いが取れるパロディで、できればまだ出てないネタでしょ?」
フレイ 「そんなのもう残ってないんじゃないの?」
チャンドラ 「パロディって限定されなきゃ、取っておきのネタがあるんですけどね」
ナタル 「ん。何だ、言ってみろ」
チャンドラ 「オレ達キャラクターが全員、声優の出身地の方言で喋るんですよ」
一同「え゛っ」
チャンドラ 「面白いことになりますよ〜きっと!」
バルトフェルド 「ああ、それええやん。めっちゃ面白そうや。絶対ウケんで」
キラ 「って、既に始まってるんですか!?」
シャニ 「っつーか、それやるならこの人福岡のはずだろ。大阪弁は特技じゃん」
カガリ 「ほんなら、えらい元の性格とギャップの出てくるお人が多いですやろなぁ」
キラ 「うわっ、カガリまで!!」
アスラン 「言ってるお前が一番のギャップだよ」
カガリ 「せやけど、海原はん、関西の言葉しか知ったはらへんのと違います? それに………」
ちらっ、とアイシャを見る
アイシャ以外全員心の声「うっ、しまった!!!」
キラ 「た、台湾の公用語って…」
イザーク 「考えるだけ無駄だ。海原は中学の時、英語の期末で一桁の点数を取った経歴のある女だぞ。
義務教育の課されている英語でこの程度じゃ、他の言語に精通してるとも思えん」
ニコル 「うわー。そんな恥こんなところで晒していいんですか?」
イザーク 「こんな馬鹿馬鹿しい話し合いに引っ張り出されてるんだ、このくらいの報復で済ませてやってるだけ
感謝しろ!」
ニコル 「ってそんな。僕に怒られても…(汗)」
ナタル 「いい案である事は認めるが、パロディという前提ではな。惜しかったな」
バルトフェルド 「面白かったんだが…実に惜しいねぇ…」
チャンドラ 「絶対いけると思うんですけどねぇ…」
ラクス 「それでは改めて。戦争ものの対極、ホームコメディというのは?」
イザーク 「それも結構多いと思いますが。特に、こいつらの新婚ものとか(キラとアスランを指差す)」
キラ 「(かーっと顔を赤くする)」
ラクス 「それはオリジナル二次創作でしょう? 先程ナタルさんも仰られたように、パロディで、という条件のはずですわ。ですから、
ホームコメディの王道、『サザエさん』をわたくし達でいたしませんか?」
ラクス以外の全員がズルッと椅子から落ちかける
ナタル 「…、そ、それで、キャスティングプランは」
ラクス 「まず、タラちゃんがトリィで、イクラちゃんがハロです」
ラクス以外全員「ってそれ既に人じゃないし!!!」
ラクス 「波平さんがバルトフェルドさんで、舟さんがマリューさん」
マリュー 「は?」
アイシャ 「………」
フラガ 「反対! 絶対反対!!」
バルトフェルド 「ま、確かに意外性だけはあるが」
だんっ、とアイシャに足を踏まれるバルトフェルド
バルトフェルド 「っっ………(汗)」
ラクス 「マスオさんがアスランで、サザエさんがキラ。カツオくんがディアッカさん、ワカメちゃんがミリアリアさんというのはいかがですか?」
一同、かなり微妙な沈黙
ミリアリア 「…なんか…ちょっと、ねぇ」
ディアッカ 「ホームコメディっていうか、…なんか既にわけわかんなくない?」
キラ 「…僕達の子供がトリィなんだって」
アスラン 「……確かにトリィを作った覚えはあるが…そういう作り方とは…」
ぱこん、とキラがアスランの頭を平手で叩く
キラ 「〜〜〜っ! そういうこと言ってるんじゃないだろ!」
ラクス 「まあまあ。パロディなのですから、そんな細かいことをいちいち気にしてはいけませんわ」
ニコル 「それにしても、ちょっと…」
オルガ 「っつーか、だから俺らを出せっつってんだよ。聞けよ人の話」
アズラエル 「余計な仕事が増えるのは困りますけど、存在を無視されるというのも我慢なりませんからねェ」
イザーク 「ええい、誰でもいいから片っ端から案出せ!!」
ニコル 「誰でもって、それじゃイザークも何か出して下さいよ」
イザーク 「あ゛!? ……ちゅ、中世の騎士!」
ナタル 「それはジャンルであってパロディにはならん。それにギャグではないが既にサイトを確認済みだ。海原未漣自身が通っている
との情報もある」
クルーゼ 「それにそのジャンルで笑いは取りにくいな」
ニコル 「『踊る大捜査線』のパロディはどうでしょう」
マリュー 「それもどこかで見かけた気がするわ」
アスラン 「なら『蒼穹のファフナー』は。海原が総士×一騎にハマっているという情報がある。丁度いいじゃないか」
シャニ 「それも通ってるサイトの別館で見つけたらしいけど?」
ラスティ 「そんじゃ『あずまんが大王』はどうよ。声ネタで神楽がそこの赤毛の女、よみが歌姫になんだろ。で、美浜ちよ役
にはキラ。年齢下げてさ、ちったいたんファンも取り込めるんじゃねぇ?」
フレイ 「嫌よ体育会系なんて。声繋がりならバジルール少佐に言ってよ!」
ナタル 「わ、私が!?」
ミゲル 「っていうか、問題はゆかり先生だろ。誰がやるんだよ、あのテンション超高い役。イザークでも追いつかねぇぞあれは」
ラスティ 「え?」
イザーク 「ミゲルっ!! どういう意味だ!!」
ミゲル 「ほらまた怒鳴ってんじゃん」
イザーク 「っっ…」
ラスティ 「…えーっと……。…誰なら笑えるかな」
マリュー 「…あまり適任が思い浮かばないわね」
クロト 「はいボーツ。次!」
フレイ 「ちょっと、なんであんたがいきなり指揮ってるのよ。…あっ! これよ! 『マリア様が見てる』!」
ナタル 「それも同ネタで同人誌を確認済みだ」
フレイ 「もう!! それじゃどうするのよ!」
ノイマン 「じゃあ、時代劇とか」
はた、と全員の視線がノイマンに集中
ノイマン 「…え、…はっ?」
フラガ 「時代劇か…。モノを選べばいいかもしれないな」
クルーゼ 「しかし遊女ものは多いぞ」
フラガ 「だからそうじゃなくて、時代劇だよ!」
カガリ 「そうか! 『水戸黄門』だ!」
キサカ 「『銭形平次』、『暴れん坊将軍』、『大岡越前』、『遠山の金さん』、『三匹が斬る』」
フラガ 「そうそう、そういう系列」
ニコル 「確かに、僕らの髪や目の色で時代劇というだけでも笑いの要素になります。それに、『将軍家光忍び旅』のようにやや
マイナーなタイトルを選べば、他の方と重なる可能性も低いですし!」
ディアッカ 「問題は海原が覚えてるかどうかだろ?」
イザーク 「捻りすぎて読者に元ネタが分からなくても意味がないだろうが」
ラクス 「では、有名な時代劇から何か一つピックアップすることにいたしましょうか」
ナタル 「既にこちらでアミダくじを作成した。一人一箇所選んで、最も選んだ者の多かったタイトルを採用、というのはどうだ」
クルーゼ 「ふむ。いいだろう」
アズラエル 「いいですよ。サッサと決めちゃいましょうか」
水戸黄門=ラクス
助さん=ディアッカ
格さん=アスラン
お銀=キラ
飛猿=オルガ
弥七=フラガ
八兵衛=トール
回船問屋(悪)=サイ
火付け盗賊改(悪)=クルーゼ
大名(善)=バルトフェルド
大名の側室(悪)=カガリ
火付け盗賊=シャニ
遊女=マリュー
旅芸人=ミゲル
回船問屋(善)=アズラエル
回船問屋(善)の娘=フレイ
茶屋の娘=ミリアリア
……以上でよろしいですね」
バルトフェルド 「よろしいもよろしくないも、アミダとくじ引きでそう決まったんだから、それでいいだろう」
マリュー 「そうですわね。……ところでこれ、どういう話になるんでしょう」
キサカ 「悪の総締めが火付け盗賊改の場合、組むのは材木屋というのがセオリーなんだが…回船問屋……」
バルトフェルド 「あまり深く考えるな。それを考えるのは海原であって、我々じゃない」
マリュー 「……(そんなこと言ってとんでもない話にならなければいいけど、しかもギャグ書きたいなんて言ってることだし… とか
心配している)」
アスラン 「さっさとそのデータを送信して、早くポートにつけさせてくれないか」
ナタル 「海原未漣には既にデータを送信してある。それでいいという内容の返信があったので、既にこの部屋はポートに向かっているはずだ」
イザーク 「結局オレは出番がないんじゃないか! ったく人騒がせな」
ディアッカ 「出たいのかよ。出たいんだったら代わってやるぜ? つーか、代わって」
イザーク 「断る。冗談じゃない」
ミゲル 「それにしても、このキャスティングでよくあの頭沸騰女がOK出したな」
キラ 「お銀さんってことは…僕また女性化なんだね(がっくり)」
ミリアリア 「お銀の入浴シーンってお色気担当でしょ? バストサイズで選んだらマリューさんかなーって思ったんだけど」
マリュー 「(顔真っ赤)ミっ、ミリィちゃん!」
ナタル 「ああ、ポイントはそこではないようだ」
トール 「?」
ナタル 「どうやら、…(ゴホン、と一つ咳払いをして)…お銀が格さんにモーションをかけているエピソードがあったような気がするので、
いいキャスティングだ、と喜んでいるようだな。海原未漣は」
キラ 「…ような気がする、って。そんな曖昧な…」
ニコル 「……つまり、誘い受け、ってことですか」
ああ、なるほど。と全員頷く
ナタル 「加えて、『まー実際書くかどうかわかんないけどね〜、連載モン優先して 書くし、今ちょっと書きたい気分だっただけだから〜』…ということのようだが」
ずるっ、と全員が椅子から滑る
キラ 「なっ、なっ、なっ」
カガリ 「なんなんだそれはぁぁっ!!!」
アナウンス 「ご案内致します。ただいま、エターナル艦内へドッキングが終了致しました。
ドアロックを解放します。本日もご乗船頂きまして、まことにありがとうございました。またのご利用をお待ちしております」
暢気なアナウンスに続き、 ♪ぴんぽんぱんぽん♪ と暢気なメロディが流れる
サイ 「…は…はは…これ、船だったんだ。部屋が飛んでるんだと思ってた」
トール 「ドアの外がすぐ宇宙だとか言われたら、なんかそう思っちまうよな…」
アスラン 「まったく時間の無駄だったな。キラ、帰るぞ」
キラ 「う、うん…」
キラの手を取って扉に近づき、さっさと扉を開いて出て行くアスラン。アスランに引かれて出て行くキラ
イザーク 「馬鹿馬鹿しいにも程がある! ったく」
ディアッカ 「あ、待てよイザーク!」
アズラエル 「では、ボクもさっさと引き上げましょうかねェ」
カガリ 「あー……なんか、ドッと疲れた。イザークじゃないけど、ほんとなんだったんだよ一体」
マリュー 「ねえ、ナタル。折角あなた復活したんだし、一度一緒に呑みに行きましょうよ」
ナタル 「えっ……、わ、私は、アルコール類は…」
フラガ 「まあまあ、かたいこと言わずに。お前らも来いよ、今日は俺のおごりだ!」
ミリアリア 「ほんとですか!? きゃーっ、やったぁ!」
トノムラ 「すいません、それじゃお言葉に甘えて!」
フラガ 「但し、未成年はジュースな」
トール 「そんな、カタい事言わないで下さいよ!」
エリカ 「私もドサマギでご一緒しようかしら。あ、家に連絡しておかなくちゃ」
ラクス 「ピンクちゃーん、ネイビーちゃーん。みんな、帰りますよ〜」
ダコスタ 「ええっ!? みんなってどういうことですか、ラクス様! うわっ!?」
「ハロハロ」「ラ〜ク〜ス〜」と口々に言いながら、カラフルなハロがわらわらと出てきてラクスの周りを飛び跳ねる
ダコスタ 「…………」
ラクス 「お先に失礼致しますわ。さあ、いきましょう」
ハロ達を伴って部屋を出るラクス
バルトフェルド 「もはや今までどこに隠してあったと突っ込む気にもなれんな。…さ、アイシャ」
アイシャ 「ええ」
こうして一同はゾロゾロと部屋を出て行く……………
……閉幕。