MLA 対応! AM ラジオ用 高感度 受信ブースター の販売

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これまで誰も経験したことがないほど 高感度 ・ 低雑音 の AM 専用受信ブースター!


■特長

 
 ☆ 簡素な MLA で、同調型ループアンテナの 6.25倍 (16dBアップ) の高感度化が可能!
 
 ☆ 人工雑音 (都市型ノイズ) 除去性能に優れる MLA 対応!
 
 ☆ ラジオに外部アンテナ端子は不要!
 
 ☆ AM受信用 同調型ループアンテナ にも対応!

 

■ MLA対応! AMラジオ用 受信ブースター とは?

 ラジオに外部アンテナ端子がなくても、外部アンテナが使える受信ブースターです。コンポにも、お使いいただけます。
 
 全体像をご説明します。  


図1 全体像

 図1の 「受信ブースター」 が、本商品 です。本商品には端子が3つあり、図1では
 
 ・ MLA (マグネチックループアンテナ)
 ・ カプラまでの出力ケーブル
 ・ 電源のACアダプタ
 
の3点が接続されています。
 
 全体的な動作を説明します。
 外部アンテナの MLA は、図1のとおりマッチング回路などを持たない最もシンプルなそれです。MLA がキャッチした電波は受信電流に変換され、同軸ケーブルで受信ブースター (本商品) へ伝送します。受信ブースター出力信号は、同軸ケーブルでラジオへ伝送します。同軸ケーブルの先には、カプラを取り付けます。カプラは、受信ブースター出力を微弱な電波にしてラジオへ伝送します。この仕組みにより、ラジオに外部アンテナ端子は不要 なのです。

■ 受信ブースター本体のご説明


写真1.左側面・正面・右側面
 
 写真1は本体の正面と両側面で、これ以外の面に機能部品はありません。
 
正面中央やや上の黒いツマミが、同調ツマミです。内蔵共振回路の共振周波数を、受信周波数にあわせます。
 
 正面右下の黒いツマミは、電源スイッチ 兼 ゲイン調整ツマミです。反時計方向に回しきると、電源 OFF になります。このツマミの上にあるのが通電ランプで、電源 ON 時に点灯します。
 ゲイン調整は、受信ブースターの増幅度を変化させます。電源 OFF → ON の位置でゲインは最大になり、時計方向に回すとゲインが小さくなります。ゲイン調整はラジオに過大な電波を与えないように調整するほか、同調するときにゲインを下げておくと 「同調点だけで放送が聴こえる」 ようになり、同調が正確に行えます。
 
 正面左下のスイッチは、共振回路 ON/OFF スイッチです。 MLA などを使う場合は、このスイッチを ON にして内蔵共振回路を有効にします。OFF にすると共振回路が無効になり、同調型ループアンテナ用の受信ブースターとして使えます。
 
 左側面下には、ミニジャックのアンテナ入力端子があります。ここへ、MLA や、同調型ループアンテナなどの外部アンテナを接続します。
 
 右側面下の左側のミニジャックが、受信ブースター出力端子です。ここへオプションで用意しております同軸ケーブルを接続して、その先にカプラを取り付けます。
 
 右側面下の右側にあるのが、電源端子です。電源は、直流 6 〜 20[V] で、中心電極がプラスです。
 
 使い方は、動画を用意しましたので、YouTube でご覧ください。
 
 

■ 感度性能

期待できる感度
 
 ここでは、「ご購入後、どれくらいの感度が期待できるのか?」 を、受信事例でご説明いたします。
 
 まず、お住まいの地域を次の2つに分けます:
 
強電界地域: 強いローカル局が存在する地域
聴取困難地域: 昼間に、強力な放送局が存在しない地域
 
 いずれかをクリックすると、インターネットブラウザの新規タブに一覧表が現れます。表は、強電界地域では 神奈川県 川崎市、聴取困難地域では 山口県 長門市 の受信記録一覧です。
 
 次に、お聴きになりたい放送局からご自宅までの距離を割り出します(Googleマップ で距離が算出できます)。また、その放送局の送信出力を調べます。
 
 前出の表から、この距離と送信出力に近い放送局を選んで、表の周波数をクリックします。すると新規タブが現れ、YouTubeにアップロードした受信録音がお聴きいただけます。期待できる感度のご参考になると思います。
 
 
【録音条件等の詳細】

  • これら録音は、「MLA (マグネチックループアンテナ)を屋外に取り付ける」 など、良好な受信環境を想定しています
  • 使用した MLA は 1ターン で、その 直径 は、強電界地域では 60cm を、聴取困難地域では 160cm を、それぞれ使用しています
  • 強電界地域は、各放送局とも 10秒間 の録音で、MLA + 本商品 + SONY ICF-SW7600G (外部アンテナ端子使用) の組み合わせで受信しています
  • 聴取困難地域は、各放送局とも 15秒間 の録音で、最初の 10秒間 は MLA + 本商品 + SONY ICF-SW7600G (外部アンテナ端子使用) の組み合わせで、残りの 5秒間 は SONY ICF-SW7600G 単体で受信しています
  • 聴取困難地域の受信で、各放送局再生開始の 10秒後に 「ガリガリ」 と雑音が入るのは、SONY ICF-SW7600G の外部アンテナ端子からプラグを引き抜いているためです
  • 強電界地域と聴取困難地域で MLA の直径が異なるのは、強電界地域で高感度化すると、ローカル局の電波が強くなり過ぎて、ラジオが飽和して何も聴こえなくなったり、混変調を生じてしまうためです
  • 強電界地域で使っている直径 60cm MLA の感度性能は、ラジオとして感度最高峰と言われる SONY ICF-EX5MK2 よりもやや優れる感じで、「SONY ICF-EX5MK2 単体では、放送局の存在は分かるが放送内容が聴き取れない」 が、「60cm MLA と本商品を組み合わせると、電波は弱いものの聴き取れるようになった」 ということがありました
  • 聴取困難地域で使っている 直径 1.6m MLA は、本商品で使える最大の MLA であり、本商品で達成し得る最高感度です
  • 録音にした(動画に出来ない)理由は、ビデオカメラの発する雑音をラジオが拾ってしまうためです
 
 
録音から分かること
 
 電波の弱い放送を受信すると、「サー」 という雑音、いわゆる 「バックグランドノイズ」 が聴こえます。これを自然界の雑音、いわゆる 「空電」 と考えるのは誤りです。例えば この録音を聴くと、本商品を使っている前半10秒はクリアに聴こえますが、SONY ICF-SW7600G 単体で受信している後半5秒は明らかにバックグランドノイズの割合が大きくなっています(S/N比が悪化している)。このノイズ、実は“ラジオの内部雑音”なのです。自然界の雑音レベルはもっと低いため、本商品を使って高感度受信するとクリアに聴こえるものです。
つまり、録音からは 「本商品を用いて高感度化を図れば、S/N比 が向上して、よりクリアな放送が楽しめる」 と言うことが分かります。
 
 聴取困難地域での録音からは、「直径 1.6m の MLA を使って雑音が気になる放送は、SONY ICF-SW7600G 単体では受信できない」 と言い得ます。このことを逆に見れば、「お手元のラジオで弱くても入感していれば、直径 1.6m MLA を使うことでクリアな放送が楽しめる」 ということになります。
 ここで SONY ICF-SW7600G 単体の受信性能ですが、大抵のラジオよりも優れており、高感度モデルに位置づけされます。聴取困難地域の録音からは、このような高性能ラジオの感度を遥かに上回る高感度が実現できていることが分かります。
 
 聴取困難地域とした 山口県 長門市 深川湯本地区 は、いわゆる 「山間部」 です。300mクラスの山の谷間を日本海にそそぐ、深川川(ふかわがわ)流域の山陰の地域です。受信場所の標高も海抜 110m と、さほど高くありません。この地域に電波が届くには、山越えが必要です。それでも、50局を超える放送が受信できました。
 無線工学には、「電波伝播」 と呼ばれる分野があります。ここでは 「 AM 放送の中波帯(300〜3000kHz)で、電離層反射を伴わない電波伝播は 『地表波』 と呼び、地を這うように伝播する」 と解説されています。聴取困難地域の録音は、まさに地を這い、山々を越えて届いた電波です。クリアな受信が出来ている放送局が、いくつもあります。これまで昼間の AM ラジオは雑音が多く諦めていた地域にお住まいの皆様にも、クリアな放送がお楽しみいただけることが分かります。
 
 
物干しにぶら下げただけの MLA で、全国の マーチス が入感します! @神奈川県 川崎市
 
 私の住まいは受信環境が悪く、低地の鉄筋コンクリート集合住宅で、上空には高圧送電線が通っています。そんなベランダの物干しに MLA (直径 60[cm] 1ターン ) をぶら下げていますが、夜間には 全国のマーチス が入感します。
 
 マーチスとは、海峡を安全航行するための船舶向け放送です。また NHK や民放の送信出力は 100[W] 〜 数百[kW] ですが、マーチスのそれは僅か 10[W] です。全国のマーチスが受信できることは、 「夜間の全国の放送受信には、十分な感度を持っている」 と言い得るわけです。ここで使用しているのは、直径 60[cm] 1ターンの MLA ですから、大型化による更なる感度アップも十分できます。
 
 その録音を用意しました。西日本のマーチス (1651[kHz]) はかなり弱いのですが、2局の存在がお分かりいただけると思います (マーチスは2局が同じ周波数で、同時に放送しています)。下表の放送局をクリックして、Yahoo ボックスからダウンロードしてお聴きください。  

放送局受信日時周波数ファイルサイズ
東京マーチス と 名古屋マーチス2017年3月25日 午前1時30分から1分間1665[kHz]1.43MB
伊勢湾マーチス2017年3月25日 午前1時15分から1分間1665[kHz]1.43MB
大阪マーチス と 来島マーチス2017年3月25日 午前0時45分から1分間1651[kHz]1.43MB
備讃マーチス と 関門マーチス2017年3月25日 午前1時0分から1分間1651[kHz]1.43MB

■ MLA で、同調型ループアンテナを超える高感度が得られる理由とは?

 同調型ループアンテナと言えば、国内では シャンテック電子様のキット などが有名です。本商品は、これら 同調型ループアンテナ と本質的な違いはありません。本商品を電気的に考えれば、「同調型ループアンテナの機能を分散した構成」 と言い得ます。この発想により、同調型ループアンテナの感度を上回ることが可能になったものです。
 
 同調型ループアンテナの動作は、「コイルとコンデンサで構成される共振回路のコイルを大型のループアンテナにして、共振現象によって何倍もの受信電流(=感度)を得ている」 と言い得ます。
 
 本商品の 「同調型ループアンテナの機能を分散している」 とは、「電波を受信電流に変換する “アンテナ” と、受信電流を何倍にもする “共振回路” を分けた構成」 と言う意味です。
 
 この方法のメリットとして、
 
 ・ MLA のような、人工雑音低減効果に優れるアンテナが採用できる
 ・ 感度が、アンテナで決められる
 ・ アンテナを屋外に設置しても、チューニング(同調操作)がラジオの近くで出来る
 ・ S/N比の高い屋外に、アンテナが出せる
 
が挙げられます。逆に言えば、これらが容易に出来ないところが 同調型ループアンテナの欠点 とも言い得ます。


■ 屋外アンテナに MLA という選択

 MLA (Magnetic Loop Antenna) は、昨今問題の 「人工雑音」 を効果的に低減してくれるアンテナ です。例えば、ラジオ単体や、屋外アンテナでも ホイップ系アンテナ (棒状アンテナ) では 人工雑音 に埋もれて聴こえない放送局が、MLA にすると聴こえるようになります。当方での具体例として、本商品にベランダ設置の DIAMOND社 D303 (ホイップアンテナ)を組み合わせても室内では受信できない ラジオ福島(1098[kHz]) が、同じベランダ設置の MLA と組み合わせれば、日中でも安定に受信出来ます (@神奈川県 川崎市)。
 
 さらに詳しくは、MLA の技術解説を用意しましたので、そちらをご覧ください。


■ 本体仕様

項 目仕 様備 考
受信周波数範囲530〜1710[kHz] 
MLA ループ範囲1〜5[m]ループを形成する同軸ケーブル長
引き込みの同軸ケーブル長に制限はありません
本体の大きさ横幅×高さ×奥行き
7×10×5[cm]
突起を含まない
本体の重量151[グラム] 
カプラのループ長96[cm]実測値
電源電圧範囲6〜20[V] 
電源電流13[mA]感度最大のときの標準値
電源ジャックφ2.1mm センタープラス右側面
アンテナ入力端子φ3.5[mm]ミニジャック左側面
ブースター出力端子φ3.5[mm]ミニジャック右側面
ブースター出力インピーダンス50[Ω] 

■ オプション

 本体以外は、全てオプションにしています。

屋外設置対応 MLA (直径60cm)

 前出 「商品の性能」 で使った MLA の同等品です。

 図1の MLA と同じ接続を持つ、半完成品を用意しました。一般に MLA は自作するアンテナで、メーカー製がありません。自作となれば、工具などが必要です。本 MLA は、圧着や半田付けなどは全て済ませてあり、お客様側ではネジ締め程度で完成できます。もちろん、屋外設置対応型の MLA です。

 MLA 本体は 「5D−2V」 と呼ばれる同軸ケーブルを加工して作っております。

 屋内引き込み同軸ケーブルとの接続は、MLA に F型メス接栓 (「接栓(せっせん)」 とは、コネクタのことです) がついています。同軸ケーブルには F型オス接栓(ネジ式) を取り付けることになりますが、これにはカッターナイフとニッパーとペンチがあればどなたにでも出来ます。YouTube には、この取り付け方の動画も投稿されています。部材も、一般の電気店などで販売されています。同軸ケーブルは F型接栓が使えることと丈夫さを考えて、安価な 3C−2V (150円/m 程度 ) でも十分です。

 MLA の組み立てに必要な主な工具は、F型接栓のネジを締める対辺 11mm のスパナ (モンキーレンチ可) と、M3 (直径3mm) ネジ用のプラスドライバーです。ほかに防水処理のために巻くブチルゴムテープ (日東シンコー No.15など) と、その保護用に巻くビニールテープ (日東シンコー No.22など) です。


写真2.MLA の組み立て方

 写真2で、組み立て方を説明します。本商品に取扱説明書は付属しませんので、写真2を保存するなどしてください。

 梱包を解くと MLA 本体は、写真2の1のように複数回巻きにしています(梱包サイズを小さくするためです)。本体以外に、ケーブルタイが3本 (1本は予備) と、プラスチックパイプ( ABS 樹脂)が1本付属します。以降の作業は、床に置いて行うとやりやすいです。

 このF型接栓のネジ止めを外して、同軸ケーブル と F型接栓 をいったん分離します。この同軸ケーブルを、一重で直径60cmのループ状にします。

 同軸ケーブルの末端には、両端に直径10mm穴の圧着端子が、一端に直径3mm穴の圧着端子がついています。写真2の2のように、2つの10mm穴の圧着端子を F型接栓のリード線側 に通して、それら圧着端子が一直線になるように位置決めして、スパナなどでしっかりネジ止めします。次に、同軸ケーブルに取り付けた3mm穴の圧着端子と、F型接栓のリード線に取り付けた3mm穴の圧着端子同士を緩まないようにしっかりネジ止めします。ここまで完了すると、写真2の2のようになります。

 この時点で、3mm穴の圧着端子同士の接続点が他の電極と短絡しないように、ブチルゴムテープを2〜2.5倍の長さに引き伸ばしながら巻いて絶縁します。当該箇所は写真2の2の最も上の部分であり、写真2の3では当該箇所に黒いブチルゴムテープが巻きつけてある様子が分かります。

 そうして付属のプラスチックパイプで、F型接栓に取り付けた同軸ケーブル同士が一直線になるようにして、ケーブルタイで縛ります。また、F型接栓には、屋内引き込み用同軸ケーブルを接続します。ここまで完了すると、写真2の3のようになります。写真の下方向に伸びる黒いケーブルが、屋内引き込み用の同軸ケーブルです。

 写真2の3の状態で防水のために、ブチルゴムテープを2〜2.5倍の長さに引き伸ばしながら、すき間無く巻きつけます。巻きつけ終わったら、次にブチルゴムテープを保護するために、ビニールテープを巻きつけます。これで完成で、写真2の4のようになります。

 出来上がった MLA は、例えばテレビアンテナのマストに取り付けても良いかもしれません。電界波を受信しないので、テレビが発する雑音にも強いと思います。

AMラジオ用カプラ


写真3.AMラジオ用カプラ

 写真3が、AMラジオ用のカプラ です。受信ブースター出力信号を、電波に戻す働きをします。カプラのループ部分は、強靭な特殊繊維のチューブで耐摩耗性に優れます。これに、ミニプラグ(モノラル,φ3.5[mm])がついています。

 形状は、ネクタイの一種であるループタイに似ています。ひも止めがついており、これでループを絞ってカプラをラジオに固定します。ループの長さは、1[m]弱(実測 96[cm] 程度)です。お手元のメジャーなどで同じループを作ってみて、これにラジオが通ればお使いいただけます。

 すでに当方で販売した AMラジオ用カプラ をお持ちであれば、同じものですからそのままお使いいただけます。

 外部アンテナ端子を持つラジオでは、あるいは AMラジオ用カプラ は不要かもしれません。SONY ICF-SW7600G や ICF-EX5MK2 では、外部アンテナ端子が使えることを確認しております。

同軸ケーブル(5メートル)


写真4.同軸ケーブル(全長5メートル)

 写真4が、全長 5[m] の同軸ケーブルです。50[Ω]同軸ケーブルの両端に、ミニプラグ・ミニジャック(モノラル,φ3.5[mm])を取り付けただけのものです。ご自身で、お作りになっても良いと思います。

電池ボックス(12ボルト 単3電池×8本用)


写真5.電池ケース

 写真5が、単3電池×8本の電池ボックスです。プラグの中心電極が、プラスです。プラグは、中心電極直径が 2.1[mm] で、外周電極が5.5[mm]で、「DCプラグ」 などと呼ばれています。ご自身で、お作りになっても良いと思います。電池は付属しませんので、別途ご購入ください。

 この電池ボックスには、スイッチがついています。写真5では少し分かり難いのですが、電線が出ている面で、電線とは反対の端に小型のスライドスイッチがついています。

■ オプション以外に必要なもの・便利なもの

 オプションを全てご購入いただいても、必要なもの・便利なもの がありますので、それらを挙げます。なお、いずれの商品も、当方では取扱がございません。

MLA ⇔ 本体間の同軸ケーブルとF型両端接栓
 例えば、MLA を屋外設置にして、屋内まで引き込むための 同軸ケーブル が必要です。安価な 3C-2V ( 150 円/m 前後)で、十分だと思います。ただ最近では、テレビの UHF (地デジ)化に伴い、比較的高価な同軸ケーブルしか扱っていないお店も多いと思います。
 ここで出て来るアイデアが 「混合器を使って、テレビの同軸ケーブルとの1本化」 ですが、おそらくテレビからの雑音がラジオに入ると思いますので、お勧めできません。

 同軸ケーブルの両端には、F型接栓(オス) を取り付けるのが良いと思います(「接栓」とは、コネクタのことです)。オプションの MLA には、F型接栓(メス)が付属します。F型接栓は、一般の電気屋さんでも手に入ると思います。F型接栓は、同軸ケーブルの種類ごとに形状が異なりますので、同軸ケーブルを決めてから購入するようにします。F型接栓の同軸ケーブルへの取り付け方は、YouTubeにも動画が投稿されていますので、そちらをご参考にされると良いでしょう。
 なお、送信が伴う無線通信用に販売されている 5D-2V のような同軸ケーブルは芯線が太く、F型接栓には馴染みませんのでご注意ください。

アンテナ線がカンタンに引き込める“スキマケーブル”!
 屋外アンテナでは、「どうやって、屋外から室内へケーブルを引き込むのか?」 と質問されますので、自分で安く出来る方法をご紹介します。


写真6 隙間ケーブル

 写真6は、「隙間ケーブル」 などと呼ばれる商品名です。写真の2品種を購入して、試してみました。いずれも 1,000 円以下で、ネットショッピングで購入したものです。
 
 結論から言えば、いずれも問題なく使えます。これら商品の表示には衛星放送など、高い周波数のことばかり書かれています。実際に購入して調べてみると、直流から使えます。つまり、「直流から、衛星放送まで使える」 ということで、中波はモチロンOKです!
 
   これら商品は薄いフィルム状で、鋭角に折り曲げることが出来ます。例えばアルミサッシ窓であれば、その凹凸に合わせて両面テープを貼り付けておき、その上に隙間ケーブルを同様に折り曲げて貼り付けます。薄いフィルムですから、窓は、ピシャリと閉まります。両面テープも、きれいに剥がせる製品があります。さらに詳しくは、次の検索ワードで商品の解説をご覧ください:
 
隙間ケーブル f型

F型接栓(メス) ⇔ ミニプラグ(オス)の変換
 これは、上記の同軸ケーブル(F型接栓)と、受信ブースターのアンテナ入力(ミニジャック)間に入れます。私は、直径が 2〜3mm の細い同軸ケーブルの両端に、F型接栓とミニプラグがついた製品をお勧めします。次のワード全てを検索窓に貼り付けて、検索してみてください:

 F型 ミニプラグ 変換

 特に 画像検索 をされると、分かりやすいと思います。前出の動画で、「接続」 の中で少し映っています。家電量販店であれば扱いがあるかもしれませんが、扱いが無ければネットショップでも購入できます。
 同軸ケーブルに直接ミニジャックを取り付ける方法も考えられますが、受信ブースターに重量が無いので、太い同軸ケーブルだと受信ブースターの位置が安定しないと思います。同じ理由で、細い同軸ケーブル無しの一体型の変換コネクタ もお勧めできません。

ブチルゴムテープ と ビニールテープ
 ブチルゴムテープは、ご存じない方が多いかもしれません。これは、MLA の防水に使います。黒くて、引っ張って伸ばして使うテープで、「自己融着テープ」 とも呼ばれます。チューインガムのような感じで、噛んだチューインガムを2つに分けてくっつけて伸ばすと境目が分からなくなりますが、この性質とよく似ています。500円前後で購入できます。

 ビニールテープは、ブチルゴムテープの保護用です。ブチルゴムテープを巻いたあとで、その上から巻きつけます。

ACアダプタ (AC → DC 変換)
 オプションの電池ボックスの代わりに、ACアダプタ がお使いいただけます。この場合、必ず “トランス式” をお使いください。スイッチング式は、お使いいただけません。
 トランス式のほとんどは、出力電流によって出力電圧が変化します。この受信ブースターは僅かな電流しか消費しませんので、出力電圧が表示の電圧よりも高くなります。例えば、アイコー電子様の ACアダプタ の実測結果は次表の通りです。

公称出力電圧定格出力電流品番無負荷時出力電圧
6[V]300[mA]VSM-6329.3[V]
9[V]VSM-93214.0[V]

 無負荷時出力電圧は、公称出力電圧の 1.55 倍程度になっていることがわかります。これら商品であれば、お使いいただけます。電源電圧が、感度に与える影響は僅少です。
 なお、ACアダプタを使う場合に、多少雑音が混じることがあります。このとき電池ボックスをお使いになると、除去できる場合があります。微弱な電波を拾い出す BCL では、問題になると思います。しかし強い電波の放送を楽しむ場合は、ACアダプタで十分です。

 すでにラジオ用の ACアダプタ などをお持ちであれば、それを流用されても良いと思います。受信ブースターの電源電流は、最大 15[mA] 程度ですから、出力電流が問題になることは無いと思います。しかし無負荷時の出力電圧が、6〜20V の範囲にあることをご確認ください。また、中心電極がプラスですから、極性にもご注意ください。

■ お支払い

項 目税込み価格[円]在庫状況 ○/×重量[g]
受信ブースター本体37,400151
屋外設置対応 MLA (直径60cm)4,400186
AMラジオ用カプラ1,10010
同軸ケーブル(5[m]) 受信ブースター ⇔ カプラ間2,20065
12[V]電池ボックス82571

送料
  本体およびオプションが各1点までであれば、郵便局の レターパックプラス(全国一律520円) に全て同梱して発送できます。レターパックプラスのお受け取り方法は、郵便配達員からの手渡しです。1商品2点以上をお買い上げの場合は、その都度の判断にさせてください。

商品代金
   例えば、
受信ブースター本体 + MLA + AMラジオ用カプラ + 同軸ケーブル(5[m]) + 電池ボックス + 送料
の場合は、
(34,000+4,000+1,000+2,000+750)×1.1+520 = 46,445円 です。

■ 取扱説明書

 取扱説明書は、こちらよりダウンロードしてください。
 
 

■販売方法

 電子メール:mkatsube@juno.dti.ne.jp にて、お問い合わせください。
ご注文いただける場合は、振込み先口座番号などをお知らせいたします。ご入金確認後、直ちに発送いたします。

 お振込みには、三井住友銀行 と ゆうちょ銀行がご利用いただけます。
振込み手数料は、お客さまのご負担でお願い申し上げます。

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