Nullループの動作メカニズム
Nullループは,オペアンプの静特性測定回路です。様々な誤差要因を気にすることなく,一様に高精度な測定結果が得られることが特長です。
本書では,このNullループで次のスペック項目を測定しています。
- 入力オフセット電圧
- オープンループ・ゲイン
- CMRR
- PSRR
- 入力バイアス電流
- 入力オフセット電流
- 入力抵抗
- DC出力抵抗
このように,1台のNullループで様々な特性が測定できます。
更に,スイープ測定もでき,特性を視覚的に・連続的に把握できます。
もちろん,これら測定結果を応用回路の誤差計算に応用しても,計算結果と実測結果は一致します。
本章では,これらの特長を持つNullループの動作原理を解説しています。