第二十七話 祝家庄(上)
巧雲を殺した楊雄、石秀、そして泥棒の時遷は梁山泊に赴く途中、時遷が祝家庄で鶏一羽盗んだ事から大騒動に。時遷は祝家庄軍に捕らえられ、楊雄と石秀はこの始末を梁山泊に報告したから、かくて大決戦の火蓋が切って落とされる事になった。梁山泊軍は大苦戦。祝家庄側の女将軍、扈三娘を捕らえたものの、王英、秦明が相手の捕虜となり、戦いは泥沼の様相を呈していた。
祝家村で鶏を盗んだことから宿屋で大立ち回りの三人。楊雄、石秀はやっぱり強い。だけど、時遷の戦い方ってコワすぎる。戦いながら、相手の懐も狙っちゃうのだ。これってば、戦いに殴られて痛い思いする上に、けがの治療をしようにも金がなくて医者にかかれないから『一粒で二度痛い』嫌な戦法だと思った。特に蒋敬と戦う際には絶大な威力を発揮すると思う。






誰か“ヘンだ”と教えてやれ。
祝家庄へ情報探索に出た
楊雄と石秀。
・・・誰だ楊雄をあのカッコで
行かせたやつは。
呉用は出陣してなかったから、
やっぱり宋江かなι
案の定、あっという間に
バレてつかまった。
祝家庄に梁山泊の捕虜を見物しにきた扈成と扈三娘。
だが、捕えられたのは泥棒一匹。時遷は大言壮語して祝豹を怒らせたため、殺されそうになる。
「こんな三下、殺したところでなんの益になるの?」
と、言い制したのは扈三娘。まだ怒り覚めやらぬ祝豹は、
「だったら、宋江を捕えたら結婚してくれるか?」
と扈三娘に詰め寄ると、
「いいわ、あんたが宋江を捕えたらお嫁さんになってあげる。」
と強気発言。祝豹はにやりと笑って、
「それに二言はないな?」と念押し。
「そのかわり・・・あたしが宋江を捕えたらどうする・・・?」
「その時はこの祝家庄、すべて賢妹に献じよう!」
「その言葉に二言はないわね?」と念押しする扈三娘。かっこいー!
扈成はただおろおろするばかりだった。
秦明と扈三娘の一騎打ち。相手が女将軍なので思わず
槍を片手に飛び出していく王英。
秦明はかなりムッとしてるけど、その気持ちわかるぞ。
ところがどうして、この王英が強いんだ。
馬の首に飛びついたり、扈三娘の背後に回ったりして
忍者のような攻撃をみせ、さすがの扈三娘もたじたじ。
女がらみになるとサスガ王英は強い!
それ射て花英ちゃん!!
   相変わらずアクロバットな彼・・・v(笑)
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