第三十話 曾頭市
劉唐が曾頭市で馬匹を盗まれ、ケガをした事に端を発する戦で晁蓋は敵の史文恭の毒矢に当り重傷、直ちに山塞で治療を受ける。一方、盧俊義を仲間に引きずり込もうとして、呉用は易者に扮し李逵を従者に下山する。盧俊義の屋敷で呉用は彼の身に血光の災いがあると予言、壁に謎の詩を書いていく。その中に「盧俊義反」の四文字を見出した番頭の李固は・・・
呼延灼があっさり落ちてしまった
ので、なし崩しに入山してくる彼ら。

扈三娘と王英の結婚式。
花婿が新居に到着しても、花嫁は扉の鍵をかけたまま開けようともしない。折角の花婿も憮然として宋江の所に文句を言いに行くが、お節介の李逵が仲介してやるとしゃしゃり出て来る。
李逵が扉を叩くと、
「あら李の兄さん、何故ここへ?」 と、扈三娘は涼しい顔。
「だって、あたしは自分に負けた男なんかと結婚する気ないんですもの。」
「だっ、誰が負けたって〜!?」 と、食い下がる王英に、
「確かに負けたよな・・・」 と頷く李逵。
扈三娘も 「でしょ〜!」 と念を押す。




「あん時はたまたま負けただけだ!」と強がる王英に、李逵は
「だったら俺が証人になるから、ここで決着つけたらどうだ?」
「本当に証人になってくれる?」
李逵が頷くと、扈三娘の一蹴が王英を見舞う。
押されっぱなしの王英を見ながら特大のため息をつき、座り込んで徳利を傾けながら見物する李逵。
「奥さんがそう来るなら、こっちも本領発揮してやる〜!!」
と言って反撃する王英。
戦いは屋内に移って、やがて物音がしなくなる。
李逵が中にいる王英に呼びかけても返事すら返って来ない。
笑いながら李逵が立ち上がった頭上に、月が煌々と照っていた。








曾頭市での晁蓋と阮氏三雄の会話。
晁蓋 「梁山泊に落ち延びて以来、後悔はしていないか?」
阮小二 「梁山に上がって以来、一日たりとも退屈はしなかったよ。」
晁蓋 「ならば・・・招安を受け入れ、役人になる気はあるか?」
阮小二 「誰が腐れ役人になりたいなどと思うもんか!」
阮小七 「俺達はずっと晁天王に従ってきたんだ。
       お上に従ってるわけじゃねえよ!」
晁蓋 「分かった。今夜は曾頭市に夜襲をかけて、
     梁山泊の恐ろしさを味わわせてやる!」

用意がいいよな・・・
攻め寄せた曾頭市では、晁蓋と宋江の檻車を用意して待ち受けていた。
それを見た晁蓋は怒り、突撃を命じた。




晁蓋の欠点は、けっこう自分で出来ちゃう所かもね。
つい先陣きったのも、自分がちゃんと強いからで、これは宋江がやろうたって出来ないだろうし。
宋江は扈三娘と目が合って一目散で逃げ出したっけ。
でも大将はそれが正解(笑)













盧俊義を仲間にすべく北京にやって来た、易者に扮した呉用と、従僕役の李逵。
黙っている事が前提なので、口がきけない従僕に身をやつしてみたものの、李逵は生来口数が多い。
呉用「鉄牛、黙っておらぬか。」
李逵「だって、何もすることがないから喋りたくなっちゃうんだもん。」
呉用「これでも口に入れておれ。」
呉用は一枚の銅銭を、李逵の口に押し込んだ。

へりくつは得意だ!

いやーんもう、
李逵かわいー!
かわいいー!!

魂抜かれるほど
かわいいよー!!!
あぁあぁあああぁあ〜〜vvvv

盧俊義の館。呉用は盧俊義に百日以内に血光の災いが起こると予言。
でも芝居とわかっているから笑い出しちゃう李逵。
呉用「これは生来耳と口が不自由なんですが、
    これが笑い出した時は必ずや災いがありますぞ。」
そう言われて、指をくわえて首を傾げる李逵。ああもうっっvv
なかなかアドリブに強い呉用。
しかしやっぱり、これは言い訳のような・・・
だから呉用センセって、三国志ファンじゃないけど馬鹿にされるんだよな。

盧俊義の館を出て、李逵はすぐにぷっと銅銭を吐き出す。
呉用「このばかものめ、お前のせいで事を誤るところだったぞ。」
李逵「別に策なんか弄さなくっても、あんな奴、この俺が掻っ攫って来てやるのに・・・」
そんな二人のやり取りは、門の影からしっかり番頭の李固に見られていた。
詰めが甘いぞ呉用! おっと・・・
これも計算のうちだったのかも。  
いやあ、奴はそのへん、いい具合に取りこぼしますよいつも(笑)

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