第三十二話 英雄排座次
晁蓋の仇である層頭市との再戦に乗り出した泊軍はこれを壊滅させ、晁蓋の仇を討った。
宋江は晁蓋の遺言どおり史文恭を捕らえた盧俊義を第一頭領に据えようとするが、盧俊義は辞退。宋江が第一頭領に収まり、聚義庁を忠義堂と改め、おのおの誓いを新にした。

曾頭市戦、逃げる史文恭の前に
立ちはだかるろっちーと武二
あんまり役に立たないなお前ら・・・
  



旗色が悪くなりだしてきた曾頭市軍。曾大公から街を出て行ってくれといわれた史文恭は
「今までさんざん崇めておいて、邪魔となったらこの始末だ。」と怒り出す。
これぞ「狡兎死して走狗烹らる」という世の倣いさ、史文恭。
それでなくとも宋代は武人の地位は低いんだ。
諦めて逃げ出したら泊軍も史文恭を追っていったから、住民に影響は出なかった?
でも宋江は執念深いから、住民には被害が出なくても、一族皆殺しは避けられなかったでしょう。

曾頭市雪辱戦、時遷は物売りに姿をやつし、城外の落とし穴を探り、見つけた落とし穴に目印としてススキの穂を挿していく。なんだかヘンゼルとグレーテルみたいだ。
だけど戦争やってる最中に物売りってのも探索目的バレバレだろうとも思ったが、中国の商売人は根性入ってるから、どこでも出没しそう・・・ 充分にあり得る話だった。

盧俊義に捕えられた史文恭は梁山泊に仲間入りさせてくれと懇願するものの、聞き入れてもらえない。
これで受け入れられる度量があれば、宋江は政治的にも優れた人物なんだが・・・ 所詮は山塞の主止まりなんだよな。
多分、潔く死なない嫌な奴という意味で史文恭の命乞いをするカットを入れたのと思うんだけど、どうなんだろうか?

だけど、史文恭はやっぱり殺すしかなかったと思う。
晁蓋殺しちゃ仲間にできないよ。
阮兄弟が出てっちゃうもの。



そして108人勢ぞろい。
ジャーン! という感じ。

ああだけど、これからの事考えると、なんだかちょっとせつないの・・・

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