農業情報研究所農業・農村・食料欧州ニュース:13年5月17日 

フランス 「アグロ・エコロジー」普及を担う「「経済・環境利益集団」(GIEE)設立へ

  フランスのル・フォール農相が5月15日、先日伝えた*「農業未来法」の核となるべき「アグロ・エコロジー」(≪別様に生産する≫)を推進するための250万ユーロ(3億2500万円)の集団動員プロジェクトの実施を告げた。

 これは、特に経済・環境面で優秀な農業形態の普及を担う「経済・環境利益集団」(GIEE)設立準備という野心的な目標を持つ。この集団に選ばれ得るのは、経済的パフォーマンスを維持または改善しながら経営システムの環境影響を大きく・集団的に改善することに寄与する革新を目標に活動する農業者、場合によってはその他の関係者の集団である。

 近づきやすいものでも、大胆な革新的なものでもいい。大事なことは、農業者が農業・農村開発関係者と共に、彼らの経営と土地に適合したアグロ・エコロジーシステムを建設することを可能にすることだという。

 例として、土壌保全、飼料自給、輪作の多様化、諸生産のコンビネーション(農業-林業-牧畜)、資材投入の大きな削減、水使用の削減、省エネ、エネルギー生産とバイオマス活用などがテーマとなり得る。

 Stéphane LE FOLL lance un appel à projets « mobilisation collective pour l’agro-écologie », Ministère de l’Agriculture, de l’Agroalimentaire et de la Forêt,13.5.15
 

 *フランス 「農業未来法」制定を準備 農業生産と生態系の対立を克服する農業・環境プロジェクトが柱,13.5.13