農業情報研究所>農業・農村・食料>食糧問題>ニュース:2014年月9月13日
シカゴ穀物が急騰 乱高下時代突入か 円安と重なる日本の食料価格は危機的レベルに?
6月30日、世界価格の指標となるシカゴ商品取引所の穀物等先物相場が、先日警告した乱高下時代への突入を思わせるように急騰した。トウモロコシは1年ぶりにブッシェル4ドル台に突入、前日を15%も上まわるブッシェル4.14ドルにまで上げた。小麦も前日から6%ほど、前週末に比べると9%ほど上げ、これも昨年末以来初めてブッシェル6ドルを超えた(⇒小麦・トウモロコシ・大豆先物相場の推移)
日本が輸入に頼るトウモロコシ、小麦の価格は、アベノミクスによる急激な円安にもかかわらず、国際価格の下落で比較的安定してきた(⇒主要穀物・大豆の国際価格の推移;飼料用トウモロコシ輸入価格と米国トウモロコシ輸出価格)。
しかし、もはやそれは長続きしそうにない。既に上がりつつある食料価格は危機的レベルに高騰する可能性がある。若干の値下がりも見えてきたばかりの配合飼料価格も急騰に転じる恐れがある。我慢に我慢を重ねてきた消費者と畜産農家の反乱も起きるかもしれない。そう考えるのは、なお時期尚早だろうか。
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2015-16 wheat imports may double as rain hurts local crop,Reuters,15.6.25