世界的干ばつ 世界小麦生産が5年来最低に 小麦争奪世界戦争が始まる?
国際穀物理事会(IGC)が2018-19年世界小麦物生産見通しを5年来の低水準の7億2100万トンに引き下げた(https://twitter.com/igcgrains)。世界中の小麦生産地域が厳しい干ばつに見舞われているためだ。
ヨーロッパ(EU)の生産はこの6年で初めて1億3000万トンを下回る。ドイツは2000万トン、2003年以来最低だ。アルゼンチン、ロシアの生産も大きく落ち込む。アメリカも雨無しで減産必至、オーストラリアではニュー・サウス・ウェールズ州が干ばつに苦しむ農家に5億ドルの援助を発表した。
IGCによれば、年末世界小麦在庫率は2011年以来初めて7%に落ち込む。ヨーロッパの製粉用小麦相場(Euronext)は4年来のトン200ユーロに達した(ヨーロッパ小麦・菜種先物相場の推移)。
貿易戦争どころではない。世界の小麦争奪戦が始まるかもしれない。 Drought
turns up the heat on wheat producers,FT.com,18.7.31
Grain drain Wheat harvest forcasts slashed afte drought
squeezes prodauction,Financial Times,18.7.31,p.11 |