フランス・アルザス 高校食堂で有機食品提供実験 2012年までに20%の目標に向けて

  農業情報研究所(WAPIC)

08.1.10

  アルザス州会、アルザス生物学的(有機)農業職能組織(Opaba)、26の高校が、校内食堂で専ら有機農業由来の人参、セロリ、キャベツ、リンゴを供給する契約を結んだ。

 この4品目は一日1万6000食近くを提供し、食堂があるアルザスの高校の40%を占める契約校で消費される食品の約4.5%を構成する。その実施のために必要となる追加費用は、州学校食堂予算を約1.2%増やすことで賄い、生徒家族の負担は増やさない。首尾よくいけば、近いうちに62の公立高校すべてにこの実験を広げるという。

 Des produits biologiques à la cantine dans 26 lycées alsaciens,Reuters via Yahoo! Actualités,1.9

 フランスでは2012年までに公共食堂の食材の20%を有機食材とすることが昨年末の環境グルネルで決まった(フランス 農薬使用半減 公共食堂注文食材の20%は有機に GM作物商業栽培は凍結の方向,07.10.26)。この実験は、その実現に向けての第一歩ということであろう。

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