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米国:FDA、BSE防止ルール違反で飼料メーカー告発

農業情報研究所(WAPIC)

03.7.16

 7月11日、米国食品医薬局(FDA)は、ワシントン州の家畜飼料メーカーが狂牛病(BSE)防止のための連邦ルールを満たさない製品を販売したと終局的差止命令を出したと発表した(U.S. Department of Justice Files Consent Decree Of Permanent Injunction Against X-Cel Feeds, Inc. Based on Violations of FDA's 1997 Animal Feed Rule)。このメーカーは、ワシントン州・タコマのX-Cel Feeds Inc.で、混ぜ物をして純度を落とし、誤表示の家畜飼料を州をまたいで販売していたという。メーカーは、FDAが問題が訂正されたと認めるまで、洗浄手続の採用、蛋白質供給者証明の取得、遵守のための標準操業手続の実施を命じられた。

 FDAは、1997年の動物飼料ルールで、牛とその他の反芻動物の飼料に哺乳動物組織由来の一定の蛋白質の利用を禁じている。FDAによれば、FDAと州規制機関はレンダリング業者、飼料メーカー、牛とその他の反芻動物由来の禁止哺乳動物蛋白質の保管責任をもつその他の企業の検査の数を増加させており、現在は99%がルールを遵守しているという。

 ルールは、1)反芻動物飼料で禁止された哺乳動物蛋白質の反芻動物飼料混入を防止するための措置(洗浄を含め)、2)受取、加工、流通を通して反芻動物飼料で禁止された哺乳動物蛋白質を追跡するための十分な記録の保管、3)「牛またはその他の反芻動物に与えてはならない」という注意書きを付した反芻動物飼料で禁止された哺乳動物蛋白質を含む動物飼料表示、を要求している。

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