米国:反芻動物飼料企業、多数が狂牛病防止ルールに違反

農業情報研究所(WAPIC)

2001.7.7

 米国では、狂牛病の発生と拡散を防止するために、1997年8月4日に発効したルールが、反芻動物用飼料に大部分の哺乳動物蛋白を使うことを禁止している。このために、肉骨粉製造業者や飼料工場は、牛または羊からの精製品を含むすべての製品に「反芻動物に与えてはならない」という表示を付し、鶏・豚・魚から精製との混合を防止し、製品の原産地と販売地を記録するように義務づけられている。しかしながら、6日に食品医薬局(FDA)が発表した監察結果によると、多数の企業がルールを守っていない(FDA,RUMINANT FEED (BSE) ENFORCEMENT ACTIVITIES)。

 調査された2,653の禁止物質を扱う企業のうち、431(16%)が要求された表示をしておらず、222(8%)は適切な混合防止システムをもたず、112(4%)は記録を保存していない。591(22%)はまったくルールに従っていない。FDAは、これら591の企業は近い将来再調査するとしている。

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