農業情報研究所>環境>農薬・化学物質・有害物質>2018年10月6日
フランスに広がる反グリホサート運動 一般市民が尿検査と訴訟に参加
フランス議会は、マクロン大統領が約束した除草剤・グリホサート(ラウンド・アップ)から3年以内の廃止(マクロン大統領 3年以内にグリホサート廃止の約束果たせず 議会が法案否決<18.9.16>)を、農業者への悪影響を理由に、最終的に見送った(Le
projet de loi sur l’agriculture et l’alimentation définitivement adopté,Le
Monde,18.10.3)。
しかし、これが<他人の命を危険にさらし>、<環境を損傷する>ことを恐れるフランス市民の反グリホサート運動に火を付けたようだ。
フランス人の体の中には、公式の許容量の2倍?10倍?20倍?一体何倍のグリホサートが存在するのか?この単純な疑問に答えるべくアリエージュ県の環境活動家団体・グリホサートキャンペーン協会(l’association
Campagne glyphosate)が始めた尿検査運動が一般市民に広がり、今やフランス全土の市民が自分の尿を分析に差し出し、裁判に訴えるに至っている。
ドイツの試験所で尿を分析してもらうために85ユーロ(約11000円)かかる。その上、訴訟に参加するためには平均135ユーロ(約18000円)払わねばならない。
それにもかかわらず、同協会、10月15日、第一弾として50の訴訟をフォワ(アリエージュ県県庁所在地)大審裁判所(地裁)に申し立てるという。
La
mobilisation des « pisseurs involontaires de glyphosate » prend de l’ampleur,Le Monde,18.10.5
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