世界最大手のブラジル牛肉企業 アマゾン森林破壊ストップの闘いに合流

農業情報研究所(WAPIC)

09.10.7

 グリーンピース・インターナショナルが10月5日、ブラジルに本拠を置く世界最大手の牛肉企業4社-JBS-FriboiBertinMinervaMarfrig-が、新たに破壊されたアマゾン雨林区域由来の牛の購入を停止すると発表した。これは、アディダス、ナイキ、 ティンバーランドなどの世界のトップ靴メーカーがアマゾン産牛皮の使用をやめると決めた*ことに続く、グリーンピースが4ヵ月ほど前に公表した報告:‘Slaughtering the Amazon’の直接の成果という。

 *世界のトップ靴メーカー アマゾン産牛皮を排除 ブラジル産牛皮の大量輸入国・日本は?,09.8.5;ナイキ ブラジル・レザーのトレーサビリティを強化 牛飼育によるアマゾン森林破壊防止のため,09.7.24

  4社はこの日、サンパウロで、自身の行動を浄化し、それぞれの製品が新たに破壊された雨林区域で育てられた牛に由来するものでないように保証するために、新たな環境・社会基準を採択したと発表した。この計画は、アマゾンに広がっている土地略奪や社会的不公正を終わらせることにも貢献するという。

 なお、この発表にはウォルマートやカルフールを含むブラジル・スーパーマーケット協会(ABRAS)も同席、森林破壊ストップの要請を支持した。さらに、森林破壊が最速で進み、ブラジルで最大の牛群を持つマット・グロッソ州のマッギ知事も、州はアマゾン保護の努力を支持し、監視のための高解像度の衛星画像を提供すると発表したそうである。

  Global cattle giants unite to ban Amazon destruction,Greenpeace News,09.10.5
  http://www.greenpeace.org/international/news/global-cattle-giants-unite051009