ユニリーバ 持続可能なパームオイルで森林破壊ストップと新聞一面広告

農業情報研究所(WAPIC)

10.4.23

 熱帯雨林破壊の疑いのあるインドネシア企業からのパームオイルの調達停止に動いているユニリーバが、4月22日付のフィナンシャル・タイムズ紙に、「あなたがスーパーマーケットで買うものが世界を変えることができる」と題する一面広告を出した。

 広告は次のように言う。

 あなたが毎週店で買う製品の3分の2以上が、もし持続可能な方法で生産されるのでなければ雨林破壊の原因となるかもしれないパームオイルを含んでいる。

 去年、ユニリーバは18万トンの「持続可能なパームオイルに関する円卓会議」(RSPO)認証の持続可能なパームオイルを調達した。これは世界中で取引される持続可能なパームオイルの半分以上に相当する。

 これは我々が使うパームオイルの15%にすぎないけれども、今年は倍増させ、2015年までにはすべてが持続可能な供給源に由来するものになるだろう。

 これは重要な第一歩である。すべてが同じように行動すれば、産業を変え、森林破壊のストップを助けることができる。

 Small actions,big difference.

 消費者も、営利企業に環境教育を受ける時代となったのだろうか。

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