EU 6種の着色料を含む食品に強制警告表示 「子供の活動と注意力に影響を与える恐れ」

農業情報研究所(WAPIC)

10.7.23

 子供の多動性障害(ADHD)との関連性が疑われ、飲食料品から自主的に排除するように英国食品基準庁(FSA)が製造者等に促してきた6種の人口着色料*を含む食品には、「子供の活動と注意力に影響を与える恐れがある」(may have effects on activity and attention in children)という警告表示を付さねばならない、EUレベルのこのような強制食品表示規則が7月20日に実施に移された。

 Regulation (EC) No 1333/2008 of the European Parliament and of the Council of 16 December 2008 on food additives
 http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=CELEX:32008R1333:en:NOT
 第24条及び第35条

 FSAは、今までに(今年2月1日現在)4つのレストラン及びケイタリンググループ(バーガーキング、デメナムズ、ドミノズ・ピザ、マクドナルド)、58の製造業者、9つの小売業者(アスダ、協同組合グループ、ホランド&バレット、アイスランド、ロンディス、マークス・アンド・スペンサー、センズベリーズ、テスコ、ホール・フーヅ・マーケット)が、すべての、または一部の製品からこれら着色料を自主的に排除したが、この強制表示で消費者がこれら着色料を含まない飲食料品を選ぶことが一層容易になると言う。

 Compulsory warnings on colours in food and drink,FSA,,2010.7.22
 http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/jul/eucolourswarn
 Update on products free of colours associated with hyperactivity,FSA,,2010.2.1
 http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/feb/colours

 *タートラジン(E102、黄色4号)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー黄色5号)、カルモイシン又はアゾルビン(E122)、ポンソー4R(E124、ニューコクシン=赤色102号)、アルラレッド(E129、赤色40号

 関連情報
 EU 子供の多動性障害との関連が疑われる人工着色料で表示を義務化,08.8.12
 英国FSA 子供の多動性との関連が疑われる食品添加物の自主的排除を勧告へ,08.4.11