日比経済連携協定　アロヨ大統領が一向に議会に送らない

　日比経済連携協定　アロヨ大統領が一向に議会に送らない

06.11.10

日本からの有害廃棄物の輸入を許すと一部農民グループが批判し、議員が批准のための審議を待ち構えている日比経済連携協定を、アロヨ大統領が一向に議会に提出しない。提出を再三約束しながら、未だに提出しておらず、理由を聞かれた大統領報道官は、「率直に言って、私には分からない。しかし、大統領はこれを上院に送ると宣言してきた」と言う始末という。

　Arroyo still to sign transmittal of trade pact with Japan,INQ7.net,11.10
　Arroyo still to sign transmittal of trade pact with Japan,INQ7,11.10
　Arroyo says JPEPA going to Senate for approval,INQ7,11.8
　Senate opens JPEPA probe,INQ7,11.7
　Arroyo assures Senate of trade pact transmittal,INQ7,11.7
　RP-Japan trade pact still not transmitted to Senate,INQ7,11.6
　Senate sets hearing on RP-Japan trade pact INQ7,11.4
　RP negotiator in trade deal with Japan summoned by Senate,INQ7,11.3
　Arroyo to send RP-Japan agreement to Senate for ratification,INQ7,11.3
　RP-Japan accord awaits Arroyo nod to send to Senate,INQ7,11.1

　自らの延命を謀る改憲案で、大統領と議会・国民の関係は険悪になっている。大統領は議会にかければ協定が葬り去られると恐れているのかもしれない。タイのタクシン前首相といい、アロヨ大統領といい、日本はとんでもない指導者と協定を結んだものだ。日本が拙速に推進する二国間交渉戦略に未来はあるのだろうか。