農業情報研究所>グローバリゼーション>二国間関係・地域協力>ニュース;2013年5月31日
韓国中小企業 韓米FTAの恩恵なし 実施1年 雇用は減少
韓国聯合ニュースが伝えるところによると、韓米自由貿易協定(FTA)は大企業の輸出と雇用創出に大きく貢献したが、中小企業に対する影響は最少限にとどまっている。
30日に発表された貿易・産業・エネルギー省の報告によると、中小企業の対米輸出は、2012年3月の協定実施に続く12ヵ月の間に1.26%増えたにすぎない。中小企業の雇用は、この間に861万人から844万人に減った。
他方、大企業を含む全体の対米輸出は4.1%増えたという。
Korea-U.S. FTA has little effect on small firms: report ,Yonhap,5.31
中小企業が協定の恩恵に浴していない理由については降られていない。一般論としては、中小企業には協定の恩恵にあずかるための原産地証明が手に負えないことが考えられる(→経産省 FTA原産地証明手続き簡素化へ それでもどれだけの企業が活用できる?,07.6.29)。ともあれ、二国間・地域協定には原産地規則がつきもの、原産地証明のための資源(人材・資金)を持たない中小企業は、こんな協定にあまり期待しないことだ。