農業情報研究所>グローバリゼーション>二国間関係・地域協力>ニュース:2015年10月13日
ニュージーランド高裁 貿易相のTPP情報開示拒否は違法 立憲民主体制を脅かす
この訴訟はオークランド大学のジェーン・ケルシー教授らが起こしたもので、”公式情報法 Official Information Act”に基づくTPPに関する8つのカテゴリーのドキュメントの開示要求を拒否したグローサー貿易相の決定の法的審査を求めた。
判決は、グローサー氏は彼女の要求を拒否することで公式情報法に定められたたルールに従うのに失敗したと述べる。教授の要求の拒否に際し、貿易相も担当官も要求された情報の各々が法に照らして開示を拒むべきものかどうかの精査を怠り、すべて一緒くたに開示が適法でないと結論した。グローサー氏は8つのうちの6つのカテゴリーに対する回答を見直すように命じられたという。
判決理由の第一は、教授が要求したいくつかの情報を開示しない”合法的ベース”が存在しないということだ。
第二は、この法律はニュージーランドの立憲民主体制において重要な役割を演じており、この法の意味と目的は公式情報の公開を考慮するように要求される者により十全に守られることが不可欠ということだ。
Tim Groser acted 'unlawfully' over TPP,The New Zealand Herald,15.10.13