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米国:オレゴン住民投票、GM表示を拒否

農業情報研究所(WAPIC)

2002.11.7

 5日、遺伝子組み換え(GM)成分を含む食品の表示の是非を問う米国オレゴン州の住民投票()が行なわれ、表示反対派が73%の票を獲得、圧勝した。提案はGMOを0.1%以上含む食品に表示を求めるものであり(1%以上のものに表示を求める現在のEU提案よりも厳しい)、GM産業は当然ながら激しい反対運動を展開した。このキャンペーンは、もしこのような表示が義務づけられれば、レストラン、商店、学校食堂に多大な負担を課すことになるという宣伝活動であり、このために500万ドルが注ぎ込まれたと言う。このキャンペーンが投票結果を大きく左右したようである。10月初めには60%が表示に賛成していたが、10月末には賛否は完全に逆転していた。表示を求める活動グループは、これは敗北ではなく、戦いの始まりと捉えており、運動を継続、全国規模のものに拡大すると言う。

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 OGM : Les américains rejettent l'étiquetage des denrées alimentaires,lesechos.fr,11.6
 Oregon Genetically Engineered Food Label Bid Fails,Reuters,11.6
 GM food industry gears up campaign,FT com,10.31

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