オランダ またもやフィプロニル卵 輸出競争で食品安全など構ってられない?
殺虫剤・フィプロニルに汚染されているのが見つかり、ドイツのスーパーが7万余のオランダ産輸入卵を店頭から引っ込めた。この卵を供給したのはオランダの有機農場、ドイツ6州のスーパーに卸したそうである。
オランダ産卵については昨年、ノミ、ダニ、シラミ退治のために使われるフィプロニル汚染卵が世界45ヵ国に輸出されたことが発覚、EUにより人の消費を禁じられている。
なのに、性懲りもなく。面積も人口も九州と同じほどの国が世界第二位の農産物輸出国(安倍首相も驚いたオランダ植物工場 半世紀の貿易競争で磨いた強さの秘訣 日経ビジネス 2014..5.12)、輸出競争に勝ち抜くためには食品安全など構っていられないということか。そう言えば、オランダは15年前の豚肉飼料禁止ホルモン・メドロキシプロゲステロン・アセテート(MPA)騒動の震源地でもあった((EU:ソフトドリンクと豚飼料に禁止ホルモン 農業情報研究所 02.7.16)。
安倍・小泉農業改革が目指すオランダ型輸出農業=「攻めの農業」、農薬・ホルモン使用でもオランダに学べということか。農薬等生産資材価格の引き下げに躍起になっている(例えば、農薬価格、最大2倍の格差 不透明さ浮き彫りに 日本経済新聞 16.3.30)。
自ら墓穴を掘るようなものだが、無敵の安倍・小泉に勝てる者はいない。農家がオランダに学ばないよう祈るのみである。 |