タイの鳥インフルエンザ、多分人から人に感染 専門家が見解

農業情報研究所

04.9.30

 28日、タイと国際的な専門家が、娘を見舞った後に発病して死んだ母親のケースで、鳥インフルエンザが人間の間で伝わった可能性を認めた。しかし、最終的結論を出すためには、なお研究が必要という。

 同日、この母親は、7月に鳥インフルエンザが再発して以来の第三の鳥インフルエンザ犠牲者と確認されが、ウィルスが変異したという証拠はなかった。しかし、彼女がどのようにして感染したかを慎重に議論した27日のタイ保健省・WHO・米国疾病抑制予防センター(CDC)の専門家の会合では、鳥と接触した形跡はまったく見つからなかったという。

 こうして娘からの感染説が最有力視されることになったが、保健省専門家は、娘からウィルスが移ったと結論する強力な証拠はなく、ウィルスが変異した兆候もないと言う。タイのWHO代表も、ウィルスが人から人にジャンプしたかどうか決定する前に、一層の研究が必要と同意している。

 ニュース・ソース
 Girl-mum virus jump ‘probable’,Bangkok Post,9.29
 Bird flu may have passed between humans,New@nature.com,9.29
 Bird flu transmitted between humans in Thailand,NewScientist.com,9.28
 
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