農業情報研究所>グローバリゼーション>二国間関係・地域協力>ニュース:2014年3月12日
韓国・カナダFTA妥結 財閥企業のために農民を犠牲 食料安保も財閥企業の手に
カナダと韓国のFTA交渉が妥結したとのことだ。カナダは韓国製自動車にかける6.1%の現行関税率を3段階に分けて2%ずつ引き下げ、予定通り発効なら2017年に完全に廃止する。他方、韓国は現行40%の牛肉輸入関税を発効後段階的に引き下げ、15年 後に全廃する。既にFTAを締結したオーストラリアの牛肉と同じ条件だ。米やミカンなどは関税撤廃の例外とされたが、相変わらず財閥企業優先で農民を犠牲にする協定だ。
農業・農民はますますやせ細り、食料安全保障は、これも財閥企業の海外食料生産に委ねる(参照:韓国 2018年までに海外農地38万ヘクタールを確保 穀物・大豆輸入量の10%を海外生産,11.7.13;韓国 タンザニアで農地10万ヘクタール開発へ 半分は自国向け加工食料品生産用,09.5.25;韓国現代重工 極東ロシアに大農場確保 トウモロコシ生産・輸入で畜産農家を助ける,09.4.15)。
日本の安倍政府も財界も、羨ましいことこの上ないだろう。何としても早々にTPP妥結に漕ぎ着けねば・・・。 聖域なんて・・・。