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 当研究所では、「グローバリゼーションは地球と人類に何をもたらしつつあるのか」をテーマに、情報収集と調査・研究を行っております。

 ノーベル賞経済学者であるロバート・ルーカスは「私は米国でイタリアのコーヒーを飲み、すしを食べ、フランスワインを飲んでいる。世界中の最高のものが米国で手に入る。すばらしいことだ。ハイテク製品も衣類も何もかもだ。それにもかかわらず、世界貿易機関(WTO)の会議を妨害した人々のように自由貿易を脅かす勢力がある。だが、工業化の恩恵は自由貿易を通じて世界に広がっていくのだから、反対派が力を失っていくことを願う。だから私は、二十一世紀の世界にとって大切なキーワードは、何よりもグローバリゼーションだと思っている」といいます(『朝日新聞』2001.12.28)。これほどの手放しの「グローバリゼーション賛歌」はほかにあるでしょうか。「グローバル市場経済」(スーザン・ジョージ)が経済・社会・環境を危機的状況に追い込んでいることは完全に無視されています。

 グローバリゼーションによる世界規模での競争圧力の増大により、競争力の阻害要因となるものすべて(人間も自然も)が切り捨てられていきます。その行き着く先は、人間の自滅でしかありません。

 クロード・レヴィ・ストロースは、ほぼ半世紀も前に、「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」(『悲しき熱帯』終章)といいました。しかし、「狂牛病の教訓」に学ぶかもしれない人類は「グローバルを僭称する一文明の拡大」による「地球の単一化」から逃れ、「さまざまなものの対照を、新しいものさえ創出してきわだたせてゆき、多様性が支配する世界を再現するかもしれない」(クロード・レヴィ・ストロース「狂牛病の教訓」『中央公論』2001年4月号)とすれば、かすかな希望はあるのでしょうか。

 既に手遅れかもしれませんが、このかすかな希望に託したいと考えました。的確な情報の提供を通じて、地球と人間を含めた地球の生き物を救出するための行動に一人でも駆り立てられればと願っております。

 なお、当研究所の所員は、およそ30年間、国立国会図書館調査及び立法考査局で、農業・食料・農村、環境、国際貿易等の問題の調査・研究に携わり、2000年に 定年退職した北林寿信一人です。その主要な著作を掲げておきます(定年退職後の著作については、)。

 (トップページの写真は、10年起居を共にし、02年、10歳で白血病に倒れ、逝ったPaw君です。このページが続くかぎり、掲げ続けます

1.著書(共著)

国立国会図書館内EC研究会編 新生ヨーロッパの構築ーECから欧州連合へ 日本経済評論社 1992年(「序章 ECの歩みと本書の問題領域」及び「第八章 地域政策」を担当)

福士正博・四方康行・北林寿信著 ヨーロッパの有機農業 家の光協会 1992年(「第三章3 フランスの有機農業」を担当)

大西健夫・岸上慎太郎編 EU 政策と理念 早稲田大学出版部 1995年(「第六章 地域政策」を担当)

長部重康・田中友義編著 ヨーロッパ対外政策の焦点ーEU通商戦略の新展開 ジェトロ 2000年(「第9章 域内産業保護・救済措置ーアンチ・ダンピングを中心に」を担当)」

2.論文・レポート等

(1)農業・農村・食料問題

農地放棄とその環境への影響ーEC委員会農業情報から レファレンス(国立国会図書館調査及び立法考査局) 381(1982.10) (目次

フランスにおける青年農業者自立・就農促進政策 レファレンス 397(1984.2)(目次

フランスの生物学的農業ー歴史・技術・経営ー レファレンス 408(1985.1)(目次

フランスの山地農業問題とその対策ー山地開発保護法制定への動きの中からー レファレンス 417(1985.10)(目次

フランス森林政策の新展開ー経済機能の強化と85年森林法ー レファレンス 425(1986.6)(目次

森林管理・利用・保護に関する1985年12月4日の法律85―1273号 外国の立法(国立国会図書館調査及び立法考査局) 25-4(1986.7)

農業政策の形成過程ーフランスの事例と研究からー レファレンス 431(1986.12)(目次

フランスの山岳地域農業対策−所得直接補償を中心に− 農業と経済 1992-11

EU拡大における地域・農業問題 レファレンス 521(1994.6)

EU共通農業政策(CAP)改革とフランス農業の対応ー「生産主義」克服の視点からー レファレンス 551(1996.12)(要旨

フランス山地政策の胎動 レファレンス 568(1998.5)(目次

方向転換目指すフランス農政 レファレンス 578(1999.3)(要旨

フランスの新農業基本法ー資料ー レファレンス 551(1999.12)(目次

WTO農業交渉における農業の「多面的機能」 レファレンス 590(2000.3)(要旨

フランス農業基本法の制定ー背景と内容 農業構造問題研究 2000年No.2(2000.3)(目次

WTO農業交渉とEUの立場 (財)国際貿易投資研究所『EUの対外政策の基本的性格と戦略展開の実態』(平成12年3月)第4章(目次

(2)EU(EC)・国際経済

英国の「産業空洞化」について レファレンス 436(1987.5)

ECのダンピング規制と日本企業 レファレンス 442(1987.11)

日米自由貿易圏構想をめぐる諸問題 調査と情報(国立国会図書館調査及び立法考査局) 67(1988.5.18)

EC統合と域外諸国(資料) レファレンス 471(1990.4)(目次

ECダンピング規制の諸問題 日仏経営学会誌 7(1990.9)

ウルグアイ・ラウンドとガット体制 調査と情報 138(1990.9.5)(目次

EC統合と地域政策 レファレンス 484(1991.5)(目次

ECの国家援助規制(上)(下) レファレンス 509、510(1993.6,1993.7)(目次

ウルグアイ・ラウンド最終合意文書(案)の概要ーガット・プレス・サマリィよりー レファレンス 520(1994.5) 

ウルグアイ・ラウンド最終合意文書および世界貿易機構の設立協定 レファレンス 525(1994.10)

世界貿易機構(WTO)設立 調査と情報 313(1994.9.2)

EU地域政策の課題 (財)国際貿易投資研究所『ユーロ導入と欧州産業競争力の変化』(平成11年3月)第3章

EU-ACP新20年協定について(解説) 国際農林業協力 23-7(2000.11)(目次

地域貿易協定と農産物貿易(解説) 国際農林業協力 24−3(2001.6)

持続可能な発展めざすEU地域政策 RPレビュー 2001-No.2

3.文献目録

海外食糧・農業関係和文雑誌記事目録(1980―84年) レファレンス文献要目 第16集 国立国会図書館調査立法考査局 1986年

海外食糧・農業関係和文雑誌記事目録(1985年) レファレンス文献要目 第17集 国立国会図書館調査立法考査局 1986年 

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