農業情報研究所>環境>農薬・化学物質・有害物質>ニュース:2013年7月17日 EU フィプロニル殺虫剤の使用制限へ 減少が激しい蜜蜂を保護するため 7月16日で開かれたEU27ヵ国の専門家で構成されるEUフードチェーン・家畜保健常設委員会会合で、スペイン、ルーマニア(以上反対)、英国、スロバキア、チェコ共和国(以上棄権)を除く22ヵ国が欧州委員が提案したフィプロニルを含む殺虫剤の使用制限措置を支持した。欧州委員会は、フィプロニルを含む殺虫剤で処理された作物種子のヨーロッパ蜜蜂群に対する急性毒性を認めた欧州食品安全機関(EFSA)のリスク評価*を受け、次のような諸措置を提案していた。欧州委員会は22ヵ国の支持を受け、2013年12月31日からこれらの制限措置を実施するという。 ・フィプロニルが種子処理に使用される可能性のある作物の制限。 ・温室内でのみ播種される種子の処理は許可される場合がある。ただし、この例外措置は、種子が温室外でも播かれる可能性のあるリーキ、シャロット、タマネギ、アブラナ属野菜(芽キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなど)には適用されない。 ・トウモロコシとヒマワリの処理は許されない。 ・欧州委員会は2年以内に制措置の見直しを始める。 Bee
Health: EU takes additional measures on pesticides to better protect Europe’s
bees,European Commission,13.7.16 これらは、先のネオニコチノイド系殺虫剤の使用制限**に続く蜜蜂保護措置の第二弾となる *EFSA
assesses risks to bees from fipronil,13.5.27 関連ニュース EU to ban fipronil to protect honeybees,Guardian,13.7.16 Un quatrième insecticide mortel pour les abeilles interdit en UE,Le Monde,13.7.17 フィプロニル関連情報 フランス、フィプロニル殺虫剤を販売停止に,04.2.24 フランス:農業者・農薬企業、フィプロニル・イミダクロプリド殺虫剤禁止の動きに反駁,04.2.23 フランス司法官、フィプロニル製品(殺虫剤)の販売停止を命じる,04.2.20 フランス:蜜蜂大量死の原因はフィプロニルによる種子被覆処理と判明,03.9.20 フランス:殺虫剤フィプロニルで蜜蜂大量死,03.6.9
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