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万葉集第11巻

2589番
相思わず 君はあるらし
 ぬばたまの 
夢にも見えず祈誓ひて寝れど

想うのは私ばかりで あなたは恋していないようです ぬばたまの夢にもあなたは出てきてくれない うけいして寝ても


「うけい」とは呪術のことです。 願い事をして枕を3回たたいて眠ると夢にみられるというのです。
恋してるなら夢に出てきてと願って、うけいして寝たのに夢には出てきてくれなかったのですね


2626番
古衣 打棄る人は 
秋風の立ち来るときに もの思ふものぞ

古衣を棄てる人は 秋風が吹く頃に(私を)想い後悔するでしょう

女が贈った衣を棄て 新しい女が用意した衣を着る。古衣を棄てるとは前の女との関係を断つ事です。
秋=飽き 新しい女性との関係にも飽きが来た時 あなたはきっと私を想って後悔するわと言ってるのです。